「認知シャッフル睡眠法」とは
カナダのサイモン・フレーザー大学のリュック・ボードワン博士が、簡単で効果のある睡眠法を開発しました。「認知シャッフル睡眠法」といいます。何をシャッフルするかというと、脳の中をシャッフルするのです。
眠りのスイッチを入れる「認知シャッフル睡眠法」、効果のほどは……? | GetNavi web ゲットナビ
「認知シャッフル睡眠法」をやってみた感覚は、やっているうちに脳の興奮が収まっていく感じ。上の記事の「具体的なやり方」が非常に解りやすいので抜粋して紹介します。
「認知シャッフル睡眠法」のやり方
1. 寝床についたら、簡単な単語をひとつ思い浮かべる
単語は何でもかまいません。ただし、仕事やストレスに関連するような言葉、たとえば「会社」「締め切り」「プレゼン」「人間関係」などの言葉は避けた方が良いでしょう。一例として、はじめの言葉を「芸術の秋」にしてやってみましょう(この言葉にストレスを感じる人は、他の言葉を探してください)。
2. 選んだ単語の「最初の一文字」から始まる単語の映像を思い浮かべる
「げいじゅつのあき」の最初の「げ」から始まる単語を思い浮かべます。たとえば、「劇画」「ゲソ天」「げらげら」「元気」「現代」……。そして、その単語から思い浮かぶ画像を数秒間イメージします。
濁音「゛」や半濁音「゜」がつく単語が難しければ、それらがつかない単語(例えば「げ」→「け」)に変えて探しましょう。関連がある単語はなるべく避けて、つながった話にならないようにすることも大切です。
3. 次に「二文字」目から始まる単語の映像を思い浮かべる
「げ」から始まる単語が思い浮かばなくなったら、次に「い」から始まる単語を探します。「家」「イカ」「息抜き」「犬」「色鉛筆」……。ここでも、1つの単語が浮かんだら、それに関する画像を数秒間イメージします。そのイメージに飽きたら、次の単語を探します。単語が思い浮かばなくなったら、次の文字に移ります。
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簡単に言うと「脳をバグらせて機能を停止させる」です
何かについて悩んでいて仕事が手に付かないみたいなことってありますよね。人間の脳というのは一度に複数のことを抱えるのはあんまり得意じゃないんですね。1つの大事なことが生まれるとそれに集中してしまう。夜眠れなくなると言うのもそれと同じ構造です。「認知シャッフル睡眠法」ってのはそれを逆手にとって、脳に無意味な情報を詰め込んで「今日はもう終わりだよ」と教えてあげる方法です。無意味な単語の羅列が頭に入ってくる過程で脳は「なんかもう今日は意味あることを考えなくて良いのかも」と思ってしまうらしく、少しずつ休憩モードに入っていきます。そしていつの間にか寝てしまう。
これって何かに似ているなと思ったら……
要するに羊を数えるのと構造的に同じ?
違いは羊はイメージが単一すぎるってことでしょうか。僕だけかも知れませんが羊だけを数えてると飽きるんですよね。眠くなるまで続けられないし、そもそも「羊が柵を越えるところを想像する」って言うこと自体が現実離れしてて脳にとって意味があることになってしまう気がします。だって日常にそんな光景ないし。リアルに見たこともない。鴨川の鴨の数だったらわかるけど。「認知シャッフル睡眠法」はこの「羊って言われてもなあ」の羊をより身近な単語に置き換えることでより効果的に脳を休ませられる手法じゃないかと考えられます。いやさっきも書きましたけど、実際やってみて脳がだんだん「なんかもうどうでもいいや」ってなっていく感覚はちょっと気持ちが良いです。仕事終わって生ビールを注文しぐいっと飲んでジワッとアルコールが回る、あの感覚に近いです。今日はもう終わったんだからもどうでも良いじゃんか。そんな感じ。
睡眠障害の方にも効果があるのかまでは僕にはわかりませんが、「今日はちょっと寝付き悪いな」というときのために引き出しのどこかに入れておいてください。結構効きますよ。