新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年、21年と中止された祇園祭の山鉾巡行について、祇園祭山鉾連合会(京都市中京区)は20日、3年ぶりに開催する方針を決め、発表した。前祭(さきまつり)は7月17日、後祭は24日、例年通りの巡行経路で実施する。
祇園祭の山鉾巡行、3年ぶり開催へ 「できる限り本来のかたちで行事を実施」|文化・ライフ|地域のニュース|京都新聞
いやあ、3年か。3年は長いですよね。口伝で伝えられているような伝統の場合、その3年で断絶が起きてしまう可能性だって十分あります。それは避けなければなりません。
「感染対策の徹底を前提に、文化遺産を継承する連合会、保存会の思いとして、できる限り本来のかたちで行事を催行することを確認し、総意として決定した」
祇園祭の山鉾巡行、3年ぶり開催へ 「できる限り本来のかたちで行事を実施」|文化・ライフ|地域のニュース|京都新聞
どんな形であれ続けていくことが大事というのは、祇園祭に限らず大小さまざまあると思うのですけど、祇園祭のようなサイズの行事になってくると宵山行事をやり山鉾巡行をやり寄付金を集めて初めて維持・継続して行けるという側面もあるわけで、単純に「祭事」と割り切れない面もあります。保存会にだって予算は必要ですしね。
新たに復帰する「鷹山」も含めて久しぶりに「京都に夏が来た」という実感が持てそうです。京都の夏は「祇園祭前祭から五山送り火まで」だよなあ。
ちなみに宵山は
宵山行事については関係機関と調整中のため、決まり次第発表するとしている。
祇園祭の山鉾巡行、3年ぶり開催へ 「できる限り本来のかたちで行事を実施」|文化・ライフ|地域のニュース|京都新聞
となっていて今のところ未定。仮に実施された場合でも、
感染対策として同連合会は、各保存会の行事参加者はワクチン接種を受けるかPCR検査での陰性を確認する▽授与品販売の整理要員を置く▽宵山期間の山鉾見物は昼間にお願いする▽近隣の飲食店に路上販売を自粛していただく-などに取り組むとした。宵山期間に交通規制が行われた場合、路上に出る露店に対しても食べ歩きにならないような対応を求めるという。
祇園祭の山鉾巡行、3年ぶり開催へ 「できる限り本来のかたちで行事を実施」|文化・ライフ|地域のニュース|京都新聞
とのことで、まあそうは言っても食べ歩きできない露店に意味はないし、そもそも密集を避けるのは不可能な状況になるわけで、なかなか難しいところ。個人的にはもうそろそろ祭の雰囲気を味わいたいところなんですけどね……普段、行列も人混みも大嫌いですけど祭の賑わいは好きなんですよね。夏祭りとか花火大会とかね。
今年こそ夏を楽しめると良いなあ。