「床屋」に行きました

床屋のイラスト
2年ぐらい前に長年通っていた美容院に行くのをやめて流浪の美容院探しをしていたのですが、ここ1年半ぐらいはずっと同じ美容院に通っていました


またまた新しい美容院へ(5軒目)



仕事が早く価格が安い、腕も確か、なにより家から歩いて2分という立地で、昼休みにさっと行ってさっと帰ってくるのに最適だったので気に入っていたのですが、僕がメンズでカットしかしないせいかそれとも何か他の気に食わない理由があったのか、だんだんと作業が雑になってきまして。特に前回年末に行ったときには身の危険を感じるほどの早すぎるハサミ捌きで、1ミリでも動いたら耳切られるみたいな。実名出してクレーム入れてもいいぐらいの酷さ。やらんけど。

1度そう感じてしまうと会話も作り笑顔も気持ち悪く感じられてしまうし、ちょっともう行くのやだなと思ってまた流浪の旅が始まったのでした。



そして選んだのは近所の「床屋」

土地柄なのかわかりませんが、近所の通りにはおよそ500mの間に3軒の床屋(理髪店)と3軒の美容院がありまして、よくもまあそんなに髪ばっか切るよねと呆れるぐらい。美容院に行けばメンズカットでもだいたい5,000円ぐらいからなので、それならばいっそ床屋で良いんじゃないかと思って適当なところを選んでいこうとしたのですけど……ま、あれです。ホットペッパービューティには載ってないわけですよね。

予約は電話するか直接行くか、もしくは予約無しで直接行って待つか。

そういえば子供の頃、といっても静岡にいた18歳までは静岡の床屋に通っていて、日曜日なんかは普通に1時間待ちとかしてました。マンガ読んだりテレビ見たりしながら。今考えたら「予約すれば?」って感じですけど、多分それが床屋の流儀だったんでしょうね。で、近所の床屋は令和の時代になってもそんな感じ。平日の休みの日に買い出しついでに予約しようと思って行ってみたらたまたま暇だったようで「どうぞ」っていわれたので、そのまま髪切ってもらいました。



全てが懐かしい

床屋と美容院とでは全てが違いますね。いちいち書いても読む方も面倒くさいと思うので箇条書き。


  • 髪を切る前にシャンプーではなくて霧吹き(温水)
  • 基本、バリカン大活躍
  • 切る前に「打ち粉」を付ける
  • 目の前の折りたたみ洗面台を引き出して前屈みで頭洗ってもらうスタイル
  • 髭剃り、顔そりあり
  • 頻繁に出てくる蒸しタオル
  • スタイリング無しと伝えていてもトニックはデフォルトであり
  • メニューが豊富なので時間はそれなりに掛かって1時間15分ちょっとぐらい
  • 価格はカットにシャンプーと顔そりが付いて3,800円


結果的に多分人生で一番スッキリしたんじゃないかっていう頭になりました。スポーツ刈りをちょっとだけオシャレにしたような感じの出来映え。

美容院だとここまでやるの気が引けるのか、それともそこまでやるならうちに来なくて良いんじゃないかって思うのか、あんまり思い切ってやってくれないんですけど、いやあ気持ち良いぐらいさっぱりカットしてくれました。カットから1週間経って全体的に馴染んできて今はだいぶ自然な感じになってますが、散髪直後はもうほんとに部活動か?っていうぐらい。






さっぱりしました。満足。

無精であんまり頻繁に髪切りに行きたくないというのも大きなところではあるんですけど、それ以上に長い髪は走ってて邪魔なんですよね。乾くのも遅いし。さすがに坊主は恥ずかしいですが、意識の上ではそれに近い。そういう意味では100点満点の出来でした。ありがとうございます。

ちなみに価格は3,800円で思ってたよりは安くなかったです(美容院は4,000円だった)。時間も美容院の倍近く掛かってるのである程度サロン的なつもりで割り切って行く必要がありますが(切ってる間に来た近所のおっさん達はみんなそんな感じ)、それでもご主人の人当たりも含めてすごい和む感じが気に入りました。椎名誠さんの著作などでイラストを多く描かれているイラストレーターの沢野ひとしさんが「旅先で必ず現地の床屋に行って髪を切る」みたいなことを言ってたような気がするんですけど、その気持ちがちょっと解ったような気がします。出来上がりとかあんまりね。どうでもいいよね。


ショッピングモールに入ってる美容院だと11分で終わって1,500円みたいな店もありますが(北大路ビブレにある「イレブンカット」とか)、ひょっとしたら僕にはそういう店で十分なのかも知れませんが、まあ日常の気分転換としてしばらくは通ってみようかなと思います。