菓子大手のロッテ(東京都新宿区)は17日、生産者や地球環境の持続可能性を重視したチョコレートづくりで知られる専門店「Dari K」(京都市)の全株を取得して完全子会社としたと発表した。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の広がりもあり、味だけでなく作られ方に敏感な消費者が増えるなか、チョコレート事業での環境・人権対応を強化する狙いがある。
京都のチョコ「Dari K」、ロッテの子会社に SDGs展開強化:朝日新聞デジタル
(中略)
大手メーカーも原料調達などでの社会的責任が注目されており、ロッテは児童労働のないカカオ豆の調達を23年までに20%以上、28年までに50%以上とする中期目標を掲げている。今月からは、パプアニューギニアで栽培から関わるカカオ豆を使った商品の発売を始めた。今回の「Dari K」の子会社化で、さらに取り組みを強めたい考えだ。(編集委員・北郷美由紀)
いや確かにね「Dari K」さんはただチョコレートを作るだけではなく、カカオ生産現地での指導から行う活動を創業時から続けてこられたすごい人たちで、いわゆる「チョコレート屋」とは一線を画す会社さんであるのは間違いないのですけど、三条商店街にあった店舗を新大宮商店街に移転 → 再び三条商店街に店舗を構えたけど今度は新大宮商店街の店舗を閉店みたいな感じで、クオリティは別として会社の経営は順風満帆というわけではないのかなと思っていたんですけど、それをしかもロッテが買収というのがとにかく驚き。
Dari K(ダリケー) – インドネシア産カカオ豆生産・チョコレート製造販売
【お知らせ】株式会社ロッテの完全子会社化のお知らせ | Dari K(ダリケー)
街のイタリアンレストランをサイゼリヤが買収するとか、街中華を王将が買収するとか、そんなイメージかなと思ってましたけど、よくよく調べてみると資本金2億1千万もあるし、コンビニやAmazonでも売ってるし、企業活動と実店舗を見て感じていた印象とは違ってたってことでしょうか。地味な町工場だけど実はシェア世界1位みたいな会社をトヨタ自動車が買収というほうがイメージに近いかも知れません。そんなことあるんだなあ。資本提携とか共同開発とかでなしに、全株取得ですからね。すごい。
この買収で「Dari K」側に何かメリットがあるんだろうか?と考えると僕にはさっぱりわかりませんけど、最近の経営について朝日新聞には、
豆の発酵時にフルーツを加えて多彩な香りをつけるなど、独自の技術によるチョコレートは国際品評会でも評価を得ている。すでに大手百貨店やコンビニなどでも商品を展開しており、より大規模な流通に関わる形で事業を拡大する方策を探っていた。
京都のチョコ「Dari K」、ロッテの子会社に SDGs展開強化:朝日新聞デジタル
ともあるので、会社としては既に「京都のローカルチョコレート屋」ではなくメジャーな存在になっていて、ロッテの傘下に入ることでそれが加速していくということみたいです。そうかー、いつのまにか「Dari K」もそんなにデカい会社になってたかー。すげえ。感慨深いですね。
今後もブレずに頑張っていって欲しいと思います。応援してます。