飲酒とストレスレベルの関係

「あちらのお客様からです」のイラスト
「Garmin ForeAthlete 745」(以下「Garmin」)をライフロガーとして着用し始めてから知ったんですけど、お酒を飲むと(身体的な)ストレスレベルがものすごい上がるんですよね。その効果はお酒が体に残っている限り続いて、お酒が抜けて心身ともに快調に動けるようになってきたなというぐらいで確認するとストレスレベルも落ち着いていることが多いです。そうなのか。



ネットで検索してみるとやはり同じようなことを感じている人はいて、ある方がNoteの記事内でこんなことを書かれていました。


ストレス計測が出来るものをお持ちの方で、飲酒される方のデータがあったら教えてください! 読みに行きます。

お酒は身体にストレス? | お酒を飲むとガーミンのストレススコアが上がってしまう|ゆかり|note


なるほどじゃあちょっといくつかサンプルを紹介してみましょうかということで、飲んで寝た日、飲まずに寝た日の両方のサンプルをいくつかピックアップして並べてみます。






基本的なこと

  • お酒を飲み始めるのは深夜(0時以降)のことが多いです
  • お酒を飲む前には「ランニング → 入浴」という流れになっていることが多いです

以上を踏まえた上で、なるべく以下の条件でサンプルをピックアップしてみました。

  • 就寝時間はかなりまちまちですがなるべく早く寝た日をピックアップしています
  • なるべく運動せずにお酒だけ飲んだ日(飲まなかった日)を選んでいます


ストレスレベルサンプル

サンプル1:前日飲まずに早く寝て翌日休日


サンプル2:前日飲まずに寝て翌日仕事


サンプル3:前日軽く飲んで翌日休み


サンプル4:前日しっかり飲んで翌日仕事




簡単な説明

グラフ内で睡眠前にストレスレベルが大きく上がっている部分が飲酒している時間です。飲み始めてから1時間ぐらい経ってから上がり始め、飲酒量に応じて継続時間が決まります。軽く飲んだとき(僕の場合ビール2缶ぐらい)であれば、飲酒後2~3時間後にストレスレベルは落ち着いてきますが、しっかり飲むと就寝後も起床後もストレスレベルが下がらず負担になっていることがわかります(つまり2日酔いです)。

ちなみにサンプル1は昼間に30km走ったときのストレスグラフで、16時前後にストレスレベルが上がっているのは運動が終わってまだ体が落ち着いていない状態のときのものです。またサンプル2は日中カフェ営業で動いていたので断続的にアクティブとストレスを繰り返すグラフになっています。僕にとってカフェ営業は気楽にやっている仕事のつもりなんですが、例えそうであっても「今やってるのは仕事である」という認識があるとストレスレベルは上昇するようです。



Garminヘルスサイエンス – ストレスレベル計測

ストレスレベル計測
ストレスデータは何を表しているのでしょうか?
ストレスデータは心拍変動(HRV)から取得することができます。ストレスが多い経験は私たちの心臓の活動に影響を与えます。一般的に、心拍変動(HRV)が低いということは、体にストレスがかかっていることになります。同様に、心拍変動(HRV)の値が高いほど、ストレスレベルが低下しており、また、ストレスの多い状況に耐えられるようになっていることを示しています。トレーニングや身体活動、睡眠、栄養摂取および日常的なプレッシャーは、すべてあなたのストレスレベルに影響を与えます。

ストレスレベルの範囲は 0~100 で算出されます。0 から 25 のスコアで低いストレスレベル、26 から 50 は中程度のストレスレベル、51 から 75 は高いストレスレベル、76 から 100 は非常に高いストレスレベルを表しています。この機能は、毎日のストレスレベルを理解し、ストレスを抑えるためにタイムリーな調整を行うのに役立ちます。

ヘルスサイエンス | Garmin 日本

心拍変動 (HRV)
心臓の鼓動が常に一定のリズムを保っているわけではないことをご存知でしょうか?
心拍変動(HRV)とは、心臓の 1 拍ごとの拍動の長さの変化のことです。

心臓はメトロノームのように安定した拍動を維持していません。実際、心拍が変化することは正常で健康的です。心拍変動 (HRV) データは、ストレス、ボディバッテリーや最大酸素消費量 (VO2 max)、乳酸閾値などの身体的な目安を測定することに利用されます。Garmin の光学心拍計の技術を搭載したデバイスは、心拍変動 (HRV) データを使って睡眠の質を評価することもできます。

ヘルスサイエンス | Garmin 日本


通常は心拍数が上がると心拍変動は下がり、心拍数が下がると心拍変動は上がります。Garminの場合、運動をしていないのに心拍数が上がっている状態を「身体へのストレス」と判断しているといって良いようです。お酒を飲むと心拍数は上がるのでそれを「身体へのストレス」と捉えているようです。



まとめ

お酒を飲んでいる方としては「お酒を飲むことでストレスから解放されてリラックスしている」と思っているんですけど、ストレスレベルで判断すると(確かに精神的にはリラックスしているのかも知れないけれど)身体的にはストレスを感じているということのようです。お酒を飲んでから寝ると疲れが取れにくいことや翌日ダルさが残ることを考えるとかなり納得できます。スポーツ選手がアルコールを制限するのも身体の回復を促進し効率的なトレーニングを繰り返すことが出来るようになので、まあそういうことなんでしょう。

ただ飲酒量が多くなければ飲酒終了後2~3時間でストレスレベルは下降してくるので、就寝直前の飲酒を避け、飲酒量をほどほどに(個人差あると思います)することで身体へのダメージは最低限に抑えられるんじゃないかなとも思います。まー僕の場合「深夜に走る」という生活リズムの関係上、なかなかそれが難しいんですけどね。それさえ解決出来ればもっと効率的にトレーニングできて走力も上がるんだろうなとわかってはいるんですけどねー。難しいですね。



飲酒とストレスレベルの関係については以上です。