種を割って100倍に薄めたメネデールに一晩漬ける
パクチーの種は発芽率60%以上と少し低めなので、少しでも発芽率を上げるためにこの工程が有効です。
- 種を割る
- 100倍に薄めたメネデール(なければ水でもOK)に一晩漬ける
パクチーの種は1つの殻の中に2つの種が入っているので、殻を割ってバラします。そうすることで吸水しやすくなるとともに、発芽しやすくなる、バラバラに蒔きやすくなります。殻の割り方は固いテーブルやバットの上で力を掛けて転がすだけでOK。力を入れすぎるとタネが壊れてしまうこともありますが……種はたくさん入っているのであまり気にせずやりましょう。
種が割れたら一晩水に漬けます。メネデールがあるとさらに発芽率が上がるのでオススメです。
軽く水気を切る(蒔きやすくするため)
翌朝、種蒔き前に一旦水から上げて軽く水気を切ります。濡れたままだとくっついて蒔きづらいし、蒔いたときに固まってしまいがちなためです。カラカラに乾かす必要はないので、キッチンペーパーの上に5~10分置いておけば十分です。
土入れたプランターにばら蒔き
土の上に「バラ蒔き」します。
かつては丁寧にスジ蒔きしていた時期もあったのですが、バラ蒔きの方がたくさん蒔けるし、成長度合いに合わせて周りとの間隔を見ながら間引いていきやすいという点で最近はずっとバラ蒔きにしています。発芽したものを1つずつ丁寧に育てるタイプだとこうじゃないと思いますけど、パクチーはたくさん蒔いてどんどん間引くっていう育て方の方が合っていると思います。1年草ですしね。
上から薄く土をかぶせる
パクチーは発芽に光を必要とするタイプなので、被せる土はあくまで薄くです。ただ水やり時などに深く埋まっていってしまいがちなので、種蒔き前に「鎮圧」しておくと強く育ちやすいような気がします。「鎮圧」とはプランターに土を入れた後、スコップなどで押して固めておくことです。「土が硬かったら根が張りにくいんじゃないの?」と思っていたんですけど、植物なめちゃいけません。やつらは土がしっかりしていればいるほど、しっかり根を張ろうとするみたいです。すごいですね。強いです。
新聞紙をかぶせて水を撒く
先ほど書いた通りパクチーは発芽に光を必要とするタイプなので、新聞紙は不要、新聞紙をかぶせてはいけないという人もいます。まあ確かにそんな気はしますが、僕が新聞紙をかぶせる理由は遮光ではなくて水やりで種が流れてしまうのを防ぐのと水分保持のためです。種が流れるのは霧吹きなどで水をやれば防げるんですけど、何プッシュするのよ?って感じで正直大変です。新聞紙をかぶせた上から水をやれば、湿った新聞紙を通してゆっくり下に水が落ちるので種が流れる心配がありません。また発芽には適度な水分が必要で、乾燥はNGです。新聞紙があれば夏の陽射しがきついときでもちょうど良い湿り具合を保ってくれます。
ちなみに遮光による発芽への影響についてですが、これまでの経験上新聞紙をかぶせて発芽しなかったということはないので、あまり気にしすぎなくて良いんじゃないかなと思います。気温にもよりますが10日前後で芽が出てくるはずなので、気長に待ちましょう。
収穫出来るようになるまで1ヶ月ぐらいかな?元気に育つと良いなー
ちなみに:上の画像のパクチーは
ある日、カレーリーフの鉢から突然生えてきたパクチーです。以前、パクチーを育てていたプランターの土を再生して再利用したので、種が残っていたんでしょう。いやそれは解るんですけど、残っていたということは最初に蒔いた時点で発芽しなかったという意味であり、いってみれば失敗だったはずなんですけど、その種が何年も絶ったあとで発芽するっていうことが……あるみたいです。しかも驚くことに、去年実家から送られてきた大葉とバジルの苗を育てていたプランターの土に、再生用の土と腐葉土、くん炭、水少々を足して黒ビニール袋に入れ、殺菌のために日なたで1週間放置していたら、その土にも大量のスプラウトが。お前らどっから来た。お前ら何の種だ?さすがにちょっと怖い(笑)大きな鉢に移植して育ててみていますが、なんだろう、種が小さく見えるから大葉かなあ。確かに花が咲いて枯れてしばらく放っておいたけれども……そのプランターでは一切なにも起きずに、ちょっと栄養と水を与えたら途端にあちこちで目覚めて発芽。
いやあ、植物ってほんとすごいですね。