サッカーJリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸は11日、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)と2年間の契約延長で合意したと発表した。鮮やかなパスで世界を魅了してきた名手が、引き続き神戸の象徴となる。
イニエスタ「生涯神戸」宣言 ヴィッセルと2年契約延長|スポーツ|神戸新聞NEXT
(中略)
神戸は会見前日の10日に「イニエスタ選手に関する重要な記者会見を開く」と告知し、11日午後2時からクラブの公式ユーチューブチャンネルで会見の様子を生配信。イニエスタは神戸の三木谷浩史会長とともに会見に出席。「自分が信頼してもらえていると感じたことが契約延長の一番大きな要因」と思いを明かし、「ともに歴史を築いてこられた。プロジェクトに引き続き関わっていけることに喜びを感じている。挑戦はまだまだ続く」と話した。
メディアがこぞってこのニュースを報じる中、ヴィッセル神戸の地元、神戸新聞の記事が一番熱量が高かったので引用してみました。日本にはヨーロッパでよくある「地元スポーツ紙」ってのはないんですけど(デイリー、東スポ、大スポはそうなるのかな)、やっぱり地元紙としてはテンション上がるんでしょうね。しかも記者の願望だけじゃなく実際にイニエスタの言葉で現役を終えるまで神戸にいたい、現役を終えたあとも神戸でのプロジェクトに関わっていきたいっていってて、よほど気に入ってるんだろうなあ。
選手として最後の地を神戸にするかという質問に対し、イニエスタは「いつか終わりはくる。自分はこのプロジェクトのために大きなモチベーションを感じているし、これからもやっていきたい。自分の選手としてのキャリアをここで最後まで続けていきたい。選手としてだけでなく、このクラブと関わり続けていくことが希望」と宣言した。
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イニエスタが来てヴィッセル神戸が劇的に強くなったか?というと残念ながらそうではないけれど、2018年シーズンの途中に加入して2019年は天皇杯優勝、2020年はリーグ戦こそ14位に終わったもののゼロックス杯優勝、ACL2020ベスト4。入場者数も2割ぐらい伸びてるし、イニエスタが怪我で出遅れた今季(初出場は5/1、第12節)も今のところ5位。イニエスタに頼り切るのではなくチームとして盛り上がってるんだろうなあという印象があるし、要所要所でベテランを使いつつもかなり若いメンバー(スタメン・ベンチの大半が20代前半)が増えてて今後が楽しみな感じ。急激に強くなったブンデスリーガのライプツィヒみたいな例もあるし(それでもブンデスリーガ1部で優勝争いするまで8シーズン掛かってる)、今後神戸がJリーグを席巻しないとも限らない。
怪我から復帰したばかりでイニエスタには無理して欲しくはないけど、今後もチームと一緒にJリーグを盛り上げてくれたらなーと思います。良いニュースでした。