今回は前巻から引き続き、なでしこ、りん、綾ちゃんの3人キャンプ。静岡出身ということもあって個人的にかなり思い出深い地名があれこれ出てきて楽しかったんですけど、でも思い返してみると僕が静岡にいた頃(25年ぐらい前)はここまで井川、奥井川って注目されてなかった気がするんですよね。大井川鐵道も存在はもちろん知ってたけど「ああ、あるよね」ぐらいで、今みたいな人気は博してなかった印象。僕に興味がなかっただけかも知れないけど、少なくとも子供に人気ってことは無かったような。きかんしゃトーマス恐るべし。
(大井川鐵道公式サイトより引用)
11巻は綾ちゃんの成長を描く1冊でした
天真爛漫でなんでも表に出していくなでしこ、なでしことは違った意味で自分の意見を行動というかたちで主張していくりん、この2人に比べてゆるく見せながら思っていることや考えていることをなかなか表に出さない、少し消極的な綾ちゃん(なでしこと対照的、ということなのかもしれない)が、自分で決めて遠出して、「友達の友達」だったりんと2人でツーリングをして、自分も変わっていこうと一歩踏み出したそんな1冊だったかなあと読み終わって感じました。なんかね、この辺の明るくて楽観的だけど消極的っていうのって、静岡人気質なんじゃないかなあと思うんですよね(彼女らは浜松なので三河の方が近いけど)。なでしこみたいに誰とでもすぐ仲良くなってしまうのは特殊中の特殊で、そうなりたいなあと思いながら行動に移さない。
まあ静岡人気質かどうかはともかく個人的に、自分がそんな感じだった(関西に来てだいぶ変わった)ので、そんな綾ちゃんが変われるきっかけが見えたのはなんかほんのり嬉しかったです。主要メンバーじゃないからそんな頻繁には出てこないかもだけど、たまには見たいなあ。
今回もとても良いゆるキャン△でした。