レノボ・ジャパンは8月20日、ゲーミングPCのサブスクリプションサービス「スグゲー」の提供を始めたと発表した。PC本体と周辺機器、ユーザーサポート、DMMのゲーム遊び放題サービス利用権を月額5900円(以下税込)から提供する。
レノボ、ゲーミングPCで「サブスク」 PC本体、周辺機器などセットで月5900円から – ITmedia NEWS
提供プランは初心者向けのノートPCプランから上級者向けのデスクトップPCプランまで全6種類。料金は月額5900円から1万6000円。PC本体に加え、キーボードやマウス、ヘッドフォンなどの周辺機器も提供する。
全然違った……!
契約期間は1年間と2年間から選べる。期間終了後は商品を返却するか、残りの商品代金を支払ってPCを買い取るか選べるなど、残価設定型のローンに近い仕組み。
レノボ、ゲーミングPCで「サブスク」 PC本体、周辺機器などセットで月5900円から – ITmedia NEWS
それって要するに「残価設定クレジット」ってやつですよね。
残価設定クレジットとは
車両本体価格(税抜)の一部をあらかじめ残価として設定し、残りの金額を分割してお支払いいただくクレジットです。
残価設定クレジット「かえるプラン」 | クレジットのご案内 | スズキファイナンス株式会社
似たような契約形態として「リース」のというのもありますが(買い取りオプション付き)、こちらは所有権はあくまでリース会社にあってユーザーにレンタルされるという形。残価設定クレジットは所有権はユーザーにあって、最終支払時に「更新」「返却」「買い取り」から選べる感じ。上にあげたのは自動車メーカースズキが提供する残価設定クレジットですが、更新、つまり新車に乗り換えるときにキャッシュバックがあるなど、車が買いやすくなる仕組みだなって感じです。どこの自動車メーカーも同じようなことやってるんでしょうけど。
サブスクリプションってそんなのでしたっけ
サブスクリプション方式(サブスクリプションほうしき)はビジネスモデルの1つ。商品ごとに購入金額を支払うのではなく一定期間の利用権として料金を支払う方式。契約期間中は定められた商品を自由に利用できるが期間がすぎれば利用できなくなるのが一般的である。コンピュータのソフトウェアの利用形態として採用されることも多い。「サブスク」とも略される[1][2]。
サブスクリプション方式 – Wikipedia
英語の「サブスクリプション」(英語: subscription)には雑誌の「予約購読」「年間購読」の意味がある[3]。転じて「有限期間の使用許可」の意味となった[3]。
「サブスクリプション」という用語に込められる意味は、あくまで「一定期間の利用権として料金を支払う」ということ。そういう意味で言うとまあ、年間契約である以上サブスクリプションと言えなくもないのかも知れませんけど、一般的なサブスクリプション契約というのは、提供される商品が固定されないと思うのですよね。少し前に流行ったビジネス形態で言えば「月3,000円で毎日1杯のコーヒーが飲み放題」的なヤツ。
【公式】coffee mafia(コーヒーマフィア) – サブスクハンドドリップコーヒー
僕は日本語入力にジャストシステムの「ATOK」を使っているのですが、これもブスクリプション。月額330円(税込)で最新版のATOKが使い放題、新しいバージョンがリリースされたら無料で更新出来ます。
ATOK Passport | ジャストシステム
こういうのがサブスクリプションだと僕は思っていたんですけど、レノボのはあくまで選んだ商品を契約期間内使って気に入らなかったら返却出来るというだけ。あくまでその商品にフォーカスされているという点で、やっぱりサブスクリプションじゃないよなあ。割賦として需要はあるのかも知れないけれども。