何を言われるかだいたい想像つきつつ電話を取ると、電話の向こうがざわついている。電話口には少し疲れた感じの細い声、曰く、
ああ、鈴木さん。お疲れさまです。えーと、ご存知だとは思いますが、店の営業が大変厳しくてですね、大変申し訳ないのですが鈴木さんは今月いっぱいでということにさせて頂きたいのですが。。
僕の答えは、
あー。はい、わかりました。
以上。その辺で目が覚めました。
夢なので別に何か考える必要は無いんですが、それでもまあねえ、考えちゃいますよね。あるなーと。雇ってる会社が「解雇だ」つってるわけだから良いも悪いもないです。そもそも4月頭から5月いっぱいまで丸々2ヶ月間店閉めてる段階で、フリーター的には半ば解雇みたいなもんなわけでね。それを今さら改めて「解雇です」と言われたところで、ショックなんかないんですよね。あ、これ夢ですけどね。
ぶっちゃけて言えば、独立採算とは言え親会社でかいんだから、この非常事態にあたって運営委託してる会社に資本入れて支えてやれよ、計算できるスタッフにはそれがバイトでも金払っておいて制限解除後にすぐリスタートできるように準備しとけよ、なんて思うんですけど、
あーこれ無理やね。無理やん。何も出来ることないです。解散ね、解散!
で思考停止しちゃってるんでね……
何度も書いたり言ったりしてきましたけど、平常時あんまり商売上手く行ってなかったんだから、余計にこういう機会に名前を忘れずにいてもらう、少しでも目に止まる形で街の中に存在し続ける、そういうの必要だと思うんですよ。今大変な飲食店はたくさんありますが、それでも店を開けたりテイクアウトやったりしている店は、必死に頭使ってる店だと思うんです。新型コロナウイルスのリスクを睨みながら店の今と将来のために出来ることはなんなのか。大企業がやってる店ってそういうとこ、危機感ないんですよね。そのくせ、少しでも右肩下がりになると経費を削りたがる。やることと言えば広告を出すことと、企業とのタイアップ。違うんだよなあ。もっとね、人に刺さっていかないと人は来てくれないんですよ。現場はみんな思ってんですよ、お前らの経営が下手くそだから俺らが給料減らされてんねんぞとね。わかってねえんだろうなあ。大企業から出向してきてるような人たちにはなあ。
まあ、夢なんですけどね。でも、現実なんだよなあ。