敢えて名指しはしないけど、勤務している会社が倒産することになったらしくて、倒産後の再就職はどうなるのか、そもそも自分の給与は支払われるのか全く不透明な状態で日常の業務と並行して残務処理をすることになり、社長はずっと電話、経理担当もずっと電話しながら残債20万円がどうのこうのとかいう話をしている。当然僕だって当事者なわけだけどどこかものすごく他人事であり、会社が「破産」「解散」なのか「民事再生」「会社更生」なのか、はっきりわかっていない状況なのに、なぜか日常の業務をやろうとしている。周りがごった返しているので日常の業務といったって落ち着いて出来るわけはないし、そもそも会社がなくなってしまったら今やっている業務は無駄になるだけなんだけど、なぜか僕だけは、水族館の大水槽を眺める人のようになっている。
実際にはこんな破綻の仕方はしないんじゃないかなと思うし、あるとすれば融資が引き上げられて金に詰まって給料が滞った上での、事業縮小、大量解雇あたりかなと思うんだけど、世情が不安定な昨今割と洒落にならないと思いつつ、でも本当に倒産するとしたらずっと経営が苦しい(といいながら不景気もそれなりに切り抜けてきた)会社じゃなくて、飲食店の方だよなあ。特に前いた居酒屋。太い収入がある内は会社はなくならないだろうけど、あっさり店がなくなっても驚かない。でもその場合も、どこかから「何月何日までで閉店するらしいよ」という噂話が流れてくるだけで、会社から報告みたいなのは一切なく静かになくなるんだろうな。夢みたいなどんちゃん騒ぎにはならないと思う。
夢ってなんか、無駄にドラマチックだよね。僕がそういうのが好きなのか。夢だもんなあ。