京都市東山区の祇園新橋かいわいに開店した焼き鳥店を巡り、店と地元の「祇園新橋景観づくり協議会」との対立が昨年表面化した。落ち着いた風情が京都屈指の人気スポットだけに、協議会は臭気や煙といった目に見えない環境も守るべき地域の「景観」の一つとして徹底した対策を要望。焼き鳥店の近くにある日本料理店は「お客さんを迎えられる状態ではない」として昨年4月は急きょ10日間ほど臨時休業した。焼き鳥店はコストの面で難色を示し、平行線をたどった。
祇園に漂う「におい」で対立 臭気と風情、各地で波紋 甘いにおい苦痛と提訴も|観光|地域のニュース|京都新聞
率直に言って焼き鳥屋を出店したら、それがどこであっても臭いが問題になるのはわかりきったことじゃないですか。焼き鳥店に限らず、焼肉屋でもカレー屋でもおなじことですけど。ジャンクな飲食店が集まるような場所なら全く問題ないけれど、祇園新橋つったら情緒を守るためにタダでさえ細かくて面倒なルールがあるような場所。臭いそのものの良し悪しじゃなくて、それがこの街に合うのかどうか。そんなところに臭い対策をきちんとしないまま焼き鳥店を出店する、その度胸に驚愕。
多分ここだろうなーと言う店のメニュー見たところ、確かに焼き鳥屋としては高級かなあという感じではあるんですけど、でもチェーン店なんですよね。会員制らしいのでその当たりの特別感を意図しての祇園出店なのかなあ。でも良く考えたら「弘」は揉めてないんだよな。ということは何かやり方があるはずで、焼き鳥店のやり方が杜撰だったということなんだろうね。もうちょっと東の夜の街との境目ぐらいに出してれば問題なかったろうに。
臭いの問題について、環境やまちづくりに詳しい立命館大産業社会学部の永橋爲介教授は「景観の問題と捉えると議論が窮屈になるのでは」との考えを示す。
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(中略)
そのうえで、今回の件については「景観問題と捉えるよりも、地域が『まちのイメージ』として何を大事にしているのかを丁寧に話し合うことが大切だ。立場の異なる方たちが話し合うことで一緒に取り組めることも見えてくるかもしれない」と話している。
いろいろと窮屈なことはあるだろうけれど、でもそうやって自制して街を作ってきたからこそ現在の価値があるわけです。それが京都ってもんでしょう。街を作る気概のないヤツがそこに入ってはダメだし、そんなやつに貸すなよという気もするんだけど、なんで家主は出店にOK出したのかな。もしそういう借り手でも受け入れていかないと借り手がいなくて街が消滅しそうだと言うんだったら、それはそれで祇園はもう終わりってことなので焼き鳥だろうが何だろうが好きにすれば良いんだけど、どうなんですかね。