Webエンジニアとして働いている職場がめちゃくちゃ働きづらい環境なんだが

コンピューターを使うロボットのイラスト
なぜなのか



Webエンジニアとして働いている職場で思うのは、


この会社むちゃくちゃ働きづらい。


以前は結構ブラックだったこともあって古参の社員は今でも「うちの会社はブラック」なんてことを言っているけれど、僕に言わせればここよりブラックなところはたくさんあるし、有休取れて残業も付いてノルマもほとんどない会社なんかブラックでもなんでもない。単に給料が安いだけ。給料を上げることは出来ないけどなんとか労働環境だけは整えたいという社長の想いが古くからいる社員にも全く伝わってなくて、5年ぶりにやってきてほんと草生える。この会社の社員達のそういうとこ全然変わってねえなあ。みんな1回会社辞めてみたら良いんじゃね?



見えない枠に囚われる人々

そんな感じでこの5年間で「ブラック企業」から「給料が安いまともな会社」ぐらいには進化した会社なんですけど、それはそれとして、働いていてものすごい違和感がある。上手く言葉に表すことが出来なくて今現在苦労しながら書いているんだけど、いやほんと働きづらい。なんだろうなあこれ。

思うに、会社の中に目に見えない「枠」みたいなのがあるんですよね。社員は全部で30人ぐらいいてキャリアや能力などに合わせてポジションが割り振られて、ポジションごとに職責が設定されているわけなんですけど、自分自身も含めてよーーーく観察してみると、この会社の社員というのは「責任は負わされているが自由はない」「権限を与えられているように見えるがトップの特権ですべてがゼロになる」といった状態にあることがわかる。

一見、権限があるように見えるんですよ。「この仕事は君を専任として指名するから、責任持って最後までやってくれ」。それでやる気に満ちて仕事を始める。でもそのうち「君のやり方ではダメだからこうやってくれ」という指令が降ってくる。「君に任すけれどここは僕の言うとおりやってくれ」という部分が出てくる。それが増える。専任とは何だったのか。



余計なことをしない日々

結局みんなその見えない枠を踏み越えないように、当たり障りのないことをやって波風を立てないような仕事をし、就業時間を過ごしたらタイムカードを切るという仕事をしている。余計なことをしてはいけない。社内の空気はものすごい閉塞感に満ちていて、ここに身を置いて仕事をしているだけでエネルギーを吸い取られ代わりにストレスを詰め込まれている感じになる。誰一人幸せそうに仕事をしていないってのは、見ていても結構ツラい。金だけの話じゃないと思うんだよね。

僕はもっと、特に現場の人間には、自由な行動をして欲しいんですよ。「僕はこうしたい」というのが見えればそれに対して対処することが出来るし少なくとも議論できる。想定していない使い方が障害に繋がったとしても、それは使い方が悪いのではなくリクエストを汲めていないシステムが悪いし、改善点という宝がそこに落ちていると考える派。「余計なことすんな運用でカバーしろ」っていってたらいつまで経ってもゴミシステムのまま。僕自身の仕事のスタイルだってそうで、「ルールがそうなってるのは知ってます。でもそれはルールが間違ってるんですよ」ということを良く言う。そこから議論を始めて日々ルールを変えていく。そういう仕事の積み重ねが、自由な発想とビジネスの展開を生むんだと思うんですよ。ね。



誰か買いませんか

クソ儲かってる会社なら良いけど、どん詰まりを必死で掘ったり埋めたりしているような会社がこの閉塞感、っていうのがすっごい理解出来なくて、ここで快適に働くためには「やることだけやるマン」になるしかない。スゲー働きづらい。僕は嫌になったらいつでも辞めて良い契約だけど、そうしといてほんと良かった。復職して2年、そろそろ嫌になってきた。自由な発想を持つ有能な人やまだ仕事や社会を諦めてない人たちが辞めていくのもわかる気がする。色んな意味で会社に金がないのはそうなんだけど、人の使い方はもっと変えられると思うんだよな。

何年かぶりにあった社長は「老害」までは行かなくても確実に「老化」はしてて、前職在職中よりも3倍ぐらい保守的に、頑迷に、自分しか信じない傾向になってたから、今後会社が変わることは多分もうないんだろう。社長のビジネススキルがあれば、社員は誰一人幸せにならなくても会社は存続していくだろうから、会社がなくなるその日までこのままでいくんだろうな。知名度や評価からするとほんと惜しい気がする。どこか、アナログ業界に橋頭堡を築きたいと思ってるエンタメ系企業の方、この会社買いませんかね。多少社員入れ替えれば化けると思いますよ。