歳を取ると人間は「劣化」していくんだなあとしみじみ思う

老眼のイラスト

40歳を超えて2年半が過ぎましたが、自分自身の人間としての能力の「劣化」を強く感じます。誰しも経験することであろうと思うので別にネガティブに捉えているわけではありませんが、でもまあそうだよねと。判断力が鈍ったり、勘違いや思い込みが増えたり、短期記憶が弱まったり、固有名詞などが思い出せなくなったり。経験は積んでいるからパフォーマンスそのものが低下しているとは思わないけれど、確実に人としては機能しなくなりつつあるという感じ。



周りを見渡しても、友人や知人が40代後半とか50代半ば、50代後半という年代に入ってきて、全体で見ると20代・30代に比べて力が抜けて良い感じになってきたと思う一方で、細かい部分に置いては単純なミスや間違いが増えていて、血気盛んな20代の頃だったら喧嘩になってるよなという案件もしばしば。特に仕事に関連することとか。勘違いでの巻き戻しとか毎日ある。説明全然なくて聞き返す手間とか。お互いに歳を取っているから「まあそう言うこともあるよな、仕方ないよ」とお互いになんとか許せるけれど、若者から見たらただ単に「何やってんだよおっさん」っていうかんじなんだろうなあ。


出来ていたことが出来なくなっていくことは悲しいことだし、今の経験を保ったままでかつてのような能力を取り戻せないだろうかと思ったりもするけれど、無理なもんは無理。今はひとつひとつの処理に時間が掛かるようになった反面、必要な処理を事前に厳選して効率的に処理をさせるという方法でパフォーマンスを維持しているのだと思うし、それが経験っていうものなんでしょう。いや、お前らバカにしてるけどな、あと15年とか20年とかそれぐらい経ってみ?自分もうそうなるんだって。ほんとに。


これから自分も劣化していくに当たって個人的にそうはならんとこうと思っているのは、

  • 自分の機能が低下していることを認めずに自分のやり方で押し切ろうとする
  • 自分の優位性を保つために馴れ馴れしい言葉や横柄な言葉遣いをする
  • 若者で代替可能な領域にいつまでも居座らない

といったこと。「いいからやれ!」とかいうおっさんにはなりたくないし、顔見知りでもない店員にため口で話しかけるおっさんにはなりたくないし、若者の成長を妨げるようなおっさんにはなりたくない。年齢のことは横に置いて、より経験があって少し能力が低い人間としての居場所を見つけたい。もちろん「まだまだ若いもんには負けん!」という気持ちだって持っているけどね、いつまでもそれでいけるわけじゃないからね。うん。