職場の近くに広告モデルで運営を行うカフェ「タダカフェ」があります。仕組みはこんな感じ。
- 2分間広告を見る
- ドリンク1杯無料
ドリンクメニューはそれほど多くありませんが、公式サイトによると次の7種類の中から選べるとか。
(店頭の看板を見ると今はもう少し増えてそうです。カルピスとかありました)
- 珈琲
- 紅茶
- ココア
- ハチミツ柚子
- 烏龍茶
- オレンジジュース
- アップルジュース
ちょっとしたお菓子もありますが、そちらは有料です。詳しくは公式サイトでどうぞ。
街のCM Tadacafe タダカフェ
ものすごく混み合っているということはありませんが、まあまあ入る人はおり、外国人観光客で賑わっていることもあります(無料だからというよりは、同じビルの上階に日本文化を体験できる店があるせいだと思われ)。メニューにあんまり心引かれないので僕が入ることはないと思いますが、仕組みとしては面白いですよね。ちなみに広告掲載は4週間で29,800円。相場がよくわからんのですが、客層、客数を考えてこの値段でペイできる業種って一体何なんだろう?そういう意味での興味はあります。
で、そんなタダカフェですが、先日店の前で食い入るようにメニューを見ているホームレスがいました。ホームレスの人ってトラブルを嫌う人が多く、自分が忌避されるような場所にはあまり入っていかない気がするんですが(そして実際その方も入店はしなかった様子)、もし彼らが店に入ってきた場合、店側はどういう対応をするんでしょう?ホームレスだからといって差別するべきではないし、ルールから見ても広告を閲覧するなら彼らにもドリンクが提供されるべきではあるのだけど、その広告を見てなんらかの消費行動は起こすことは多分ないし、店や広告主にはメリットがなにもない。かといって「ホームレスお断り」と書くわけにはいかないし、保証金を徴収するわけにもいかない。例えば珈琲を頼むと先に400円支払って、広告を見ると返金されるみたいな感じだと、そもそも400円払えない人は入店しないわけだけど、でもそれだと「タダ」のイメージが目減りしてしまうしやりとりも煩雑になってしまう。
ただの好奇心であって高邁な精神に基づいてとかでは全然ないので、問い合わせることはしないけど、シンプルにどうすんのかなーと思って。学生の発想から生まれたそうだから、その辺もクラスとかゼミとかで話し合われたのかな。
なんかこう、彼らと共生出来るような「タダ」プランがあると良いよね。ホームレスが集められる何かをドリンクに対する対価として受け入れるような感じの。モノでも情報でも活動でも(僕も具体的には思いつかない)。京都市内、最近はホームレスもすっかり減ったので、需要はないかも知れませんけど。