政府が副業解禁に舵を切るなど、日本でも副業を推奨する動きが活発になっています。副業に関する調査によると、すでに副業している人は10%を超えており、今後、副業したい人は41%にのぼります。しかし、一部では副業することで総労働時間が増え、過重労働になるケースも出ているようです。
正社員の10%以上が副業 中には過重労働で体調崩す人も(THE PAGE) – Yahoo!ニュース
(中略)
週の労働時間が70時間ということになると、週5日と仮定した場合には1日あたり14時間労働ですから、これはかなり危険な水準です。実際、調査では過重労働で体調を崩したという人が13.5%、本業に支障をきたしたという人が13%となっていますから、働き方をうまく考えないとデメリットが大きいようです。
3行でまとめると、こうなります。
- 平日の終業後や休日に副業をする人が増えている
- 副業は本業よりも安い給料であることが多い
- 週の総労働時間が70時間を越えている人も全体の1%いる
正社員の1%が副業で過労死予備軍
復業している人が正社員全体の10%、そのうち10%が週70時間以上働いているということは、正社員の1%が週70時間以上働いているわけですね。過労死ラインと言われている月100時間の残業時間を、週労働時間に換算すると63.8時間なので、これは十分に過労死ラインを越えています。でもねー経済的に必要であるというのもあり、なんか出来るような気がしちゃうんですよね。家でだらだらしててもその間復業しててもそう変わらないだろうと。どうせ暇なんだしとか。わかるんですけど、でもやっぱり「働く」ってのはそれがどんな仕事であれ、心身にストレスとして返ってくることなんですよね。ごく稀にストレス全くなく働いている人もいるけれど、普通はそうじゃない。家でだらだらしていれば少しずつ体から蒸発していくストレスが、働いている間は逆に貯まるわけなので……そりゃね。体壊しますよ。
どれだけ休むかまず自分で決める
5年近く仕事いろいろ掛け持ちして定期的に体も壊して思ったことは、ちゃんと自分でルール作って休みを作らないとダメだねってことです。フリーで働いてる人はみんなしてることだと思いますが。副業をするってことは「月にいくら欲しい」って言う目標があるわけじゃないですか。だから、その目標金額から逆算して、どれくらい働くべきかを出しますよね。あと5万ぐらい稼ぎたいなとかね。それを時給で割り「週に10時間働けば大丈夫だ」とかになるわけですけど、そういう方向の計算方法だと、その10時間を無理に突っ込みがちなんですよね。稼ぎたいから。目標を達成したいから。でもそれは無理があって長くは続かないのよね。しんどい。
だからまあ、まず最初にするべきは月にどれくらい休むかを決めることです。普通のサラリーマンは月8日から9日休みがあると思うんですが、平日働くんであればその休みには手を付けない。絶対8日は守る。逆に平日は本業に専念すると決めたら、月の休みを6日にする。で、その6日は絶対に守る。働く日(第1第3土曜日とか)を決めて、そこだけ働けるような仕事を探す。ある意味大学生がアルバイトを探すのを同じような流れです。授業のコマ割りを見て、空いてる時間にバイトを入れる、もしくは週末にがっつりバイトする。みたいな。
その経済的問題は副業で解決出来ますか
もしそれ以上に働かなければならないとすると、本業の給料が安すぎるので転職すべきか、体壊してでも返さなくちゃならない借金があるかで、副業で解決すべきことではないんじゃないかな。副業が解禁されたからと言ってそれでなんでも解決出来るわけではないので。みなさんの幸せな副業ライフを願ってます。