店舗でのクレジットカード支払は確かに悩ましい

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好調・串カツ田中が、あえて「キャッシュレス化」を進めない理由(現代ビジネス) – Yahoo!ニュース

「飲食業界は、いかに売り上げを上げて、いかにコストを下げるかが勝負になる世界。黒字になっているお店でも、営業利益率は5~10%くらいではないでしょうか。

飲食業界では、原価率を売り上げの30%以下に抑えることが望ましく、同じく30%程度の人件費がかかります。その上、テナント・家賃代として10%、その他諸雑費を計上すると90%はかかってしまう。

その中でクレジットカードの手数料が売り上げの3~5%を占めるのは非常に厳しい。飲食店を経営したことがない方には想像できないかもしれませんが、3~5%の負担は重すぎます」(坂本氏、以下同)



クレジットカード手数料がしんどいのは別に飲食業界だけではありません。例えば今僕がいるレコードの小売業は、卸値がべらぼうに高くて販売価格の70%なんてのも普通にあります。飲食業界よりも売上を作りやすいからその分人件費を吸収できて回っているけれど、まあいってみれば原価率は70%なわけで、クレジットカード手数料がなければそれは随分楽。薄利多売の店はみんなそうでしょう。「飲食店を経営したことがない方には想像できないかもしれませんが」なんつってるところが飲食業界の悪いところで、苦しいのは飲食業界だけじゃないんですよ。もっと他のビジネスも知るべき。




んで。

いろいろ思い出すと、お世話になっていたとある店では、クレジットカード払いのお客様に対しては5%のサービス料を載せてましたね。そういえば。ちょっと具体的に店の名前を挙げることはできませんが、日本の細かい規約とか常識とかあんまり考えず、ヨーロッパではこうだから的な感性で法律も規約も無視できちゃうタイプの人でしたけど、まあね、ダメです。


カード払い客に手数料を請求するお店は規約違反!参考までにクレジットカード加盟店規約の、どの部分に違反しているかを引用します。 – クレジットカードの読みもの

クレジットカード利用客に別途手数料を求める行為は、赤字にした「現金客と異なる代金を請求したり」という部分に違反する可能性大。

つまり手数料を上乗せるする=現金客と異なる代金を請求することに他ならないので、カード払い客に手数料を請求することは明確な加盟店規約違反にあたる行為なのですね。


クレジットカード「手数料の上乗せ」禁止 手数料で損しないため知っておくべきこと | ZUU online

そもそも店舗が商品やサービス代金にカード手数料を上乗せして利用者に請求することは禁止されており、規約違反となることを知っておこう。どのカード会社も同じだが、三井住友カードの例を挙げると「手数料等を上乗せするなど現金客と異なる代金の請求をする」といった扱いを加盟店規約において禁じている。加盟店手数料を消費者に請求したことが発覚すると、その店舗はカード会社からペナルティを課されてカードによる支払いを利用できなくなる可能性もある。



最悪、クレジットカード会社から契約を切られます。そう言われてもなあと思いますが、解決策としては、クレジット決済と現金決済の割合を出して、それに応じたサービス料をお客様全員からいただくって感じですかね。例えばクレジットカード手数料が5%で、クレジットカードと現金の決済割合(金額ベース)が2:3だったとすると、サービス料としてお客様全員から2%ずつ頂くという感じでしょうか。割と高級な店ならサービス料ってわかりますけど、でも串カツ田中じゃなあ……

かといってクレジットカード会社に手数料負担を求めるのもあれだしねえ。


アリペイとか使っても日本では手数料3%掛かるみたいですし、キャッシュレスの実現はなかなか難しいですね。利用者としては、どんどんキャッシュレスにしていきたいんですけどね……悩ましい。