ローテーションバナーの遷移時間について

パートタイムエンジニアをしている通販サイトでは、社長のリクエストでローテーションバナーを採用しています。楽天市場でただでさえ縦に長いこと、その割にサイドメニューの幅が狭いこと、アピールしたいことが複数あることが主な理由ですが、その遷移時間について、「今のは長すぎるから短くした方が良いのでは無いか?」という提案が来ました。設定を見る限り、現在は8秒間隔のローテーションを設定しているようです。確かに少し長い。でも、作る側は全部の情報を既に知っているのでそういう感想になるけれど、セールの日付とか、対象会員とか、読んで欲しい情報もあるわけだし、提案通り3秒くらいで次々見せていったら誰にも読んでもらえない。実際のところ、どういう感じに設定されていることが多いんだろう、と思って少し調べてみました。



そもそもローテーションバナー自体が好まれていない。

ざっくり調べては見たのですが、共通の知見とか、最適だと言われている基準だとかはあまり見つかりませんでした。あっても「3秒だと短いし10秒だと静止バナーに勘違いされてしまうから5秒程度で」というくらいの基準でしかなく、特に検証されたデータもありませんでした。

ただ、調べて確かにわかることもありました。それは、ローテーションバナーがあまり好まれていないということです。ユーザーはローテーションバナーを自然と無視する傾向にあり、クリック率を計測してみると、普通の静止バナーに比べてクリック率が大きく落ちるとのこと。

ローテーションバナーは”悪”なのか? ローテーションバナーを使うべきでない3つの理由 | 海外SEO情報ブログ
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ベストは、アピールポイントを1つに絞り込むことですが、アピールしたいことが複数あったり、表示領域が限られていてそれが難しい場合には、遷移時間を長めにとってきちんと目に止まるようにすべきでしょう。先に「静止バナーに勘違いされてしまう」と書きましたが、むしろそれくらいでないと意識してもらえないのではないかと。

ローテーションバナーをやめるべきとはまでは思いませんが(使える領域が限られていますし)、余裕を持って見せつつ、1枚目に何を表示するかをマメに調整することで、クリック率を上げるように工夫していく必要はあるかなと思います。


というわけで

結局、設定はこのままで行くことにしました。ま、遷移を何秒にしようが、静止画像にしようが、結局バナーって大して読まれてないんですけどね。無意識に無視出来ちゃう人間の能力ってスゲえ。