【ソチ五輪】真央、引退か現役続行かは「ハーフハーフ」 心中揺れる「あと一つ試合がある」 – ソチ冬季五輪2014 – MSN産経ニュース
来季以降の現役続行の可能性について、「今のところハーフハーフ(半々)くらい」
選手の葛藤に比べれば我々ファンの葛藤なんて惑星に比した砂粒ほどの大きさでしかありませんが、しかしそれでもファンにも葛藤があります。おそらく理解してもらえると思うのですが、国民の多くは「真央ちゃんもういいよ」と思っています。もちろん浅田選手の華麗な演技をまだまだ見続けたいという思いはあります。「アイスショーで見れるじゃないの」という話ではなく、世界選手権やオリンピックといった舞台で世界の素晴らしい選手と競い合い、美しさを表現するその姿を見たい。
でも僕たちは浅田選手が年齢制限で出場出来なかったトリノ・オリンピック(2006年)から8年もの間、彼女に大きな「期待」を掛け続けてきました。柔道の谷選手のように、重圧を笑顔で吹き飛ばしてしまうようなキャラクターであればファンもあまり感じなくても、浅田選手のような繊細な女の子に対してはどうしても。そのことに対して僕には「これ以上期待を掛け続けるのはかわいそう」という思いもあります。見たいけどそう言いたくない。僕らの気持ちもハーフハーフなのかもしれません。
もし仮定の話として、浅田選手が現役続行を決断し「平昌オリンピックを目指します」となったとき、その決断をするに至った彼女の「葛藤」と(大きさは何万分の一だけれど)相似形の葛藤を僕らも持つことになるでしょう。すなわち、「もういいよ」と思っていたところから「かわいそう」を経て「応援する!」に至る道程は、必ずしもすとんと素直に落ちるものでは無いはずで、やっぱりもう一度作り直すことになるでしょうし、人によってばらつきも出るかも知れません。
でも、あー。僕はそういうのを見たいなと思ってしまうのですよね。人に言えない怪我もあるでしょうし、無責任にどうこう言ってしまうのはどうだろうとは思うのですけど、さきほどNumber誌の長谷川穂積さん(4/23に3年ぶりの世界戦を行う)の記事を読んだせいもあるかも知れませんが(そして偶然その次が浅田選手の記事でした)、最高潮と思われた場所からの新しいステージというのを見てみたい。どこまでいっても僕は無責任なファンだなあと思うのですが。