去年の成績を振り返ってみると、
- パクチー(苗) → アブラムシも付いたけど十分収穫出来た。
- パクチー(種・春蒔き) → アブラムシに苦しめられつつある程度は収穫出来た。でも苗のようには大きく育てられず、十分に収穫出来たとは言えない
- ミニトマト(苗) → 一応収穫出来たけど期待していたような収量はなかった。あと3倍くらい収穫出来て欲しい。
- バジル(苗) → 序盤ヨトウムシに苦しめられたけど、退治後はかなり長い間楽しめた。
- パクチー(種・秋蒔き) → なかなか大きく出来ず、そのまま越冬。元気ではあるものの十分な収穫には結び付いていない。
ほとんど成長しきっている苗の場合にはそれなりに収穫出来ている(管理さえすればいいだけだし)けれど、きちんと育てるってなるとなかなか難しい。うちのベランダは東向きで、午前中しか陽が当たらないからその点も成長には不利だったかなあと思います。特にミニトマト。
種蒔きのパクチーに関しては、間引くタイミングが遅すぎたのか、みんなほどよく小さいという状態でした。間引くのってどうしても上手く出来ないんですよね……それも大きくなって欲しいとか思ってしまって。最近になって秋蒔きパクチーを5センチ間隔を目標に大胆に間引いて、結果、元気出てきたような気がするけど、これあと3ヶ月くらい早くやっておかないといけなかったんだろうなあ。小さいのは種を蒔くタイミングが少し遅かったせいもあります。最近になって芽が出てきた種は「寒くて目を出せないまま越冬して、暖かくなってきたので芽を出した」ってことでしょうしね。あと自家採取の種はなかなか大きくなりませんでした。
家庭菜園2014(春)のラインナップ
というような反省を踏まえまして、今年の春の家庭菜園のラインナップはとりあえずこんな感じになっています。パクチー(コリアンダー)
相変わらずレギュラーとしてメンバーに入っているのはパクチー(コリアンダー)。種蒔き3回目になりますが、土からしっかり作り込んで今回こそは大収穫!といえるような収穫を目指して行きたいと思います。捲土重来を期すってヤツです。今度こそ。ルッコラ
ついで初挑戦はルッコラ。ホームセンターで売っている種の種類の都合もありますが、置いてあった中でプランターで育てるのが一番簡単でかつ我が家の料理に貢献出来そうなのがこれだったので任命。種蒔き時期はだいたいパクチーと同じなので、同じタイミングでプランダーを用意して育てる予定。バジル
最後にバジルの種。バジルは種から育てるのは結構難しくて、上手く育てるなら苗の方が良いみたいなんですけど、ホームセンターに「この種は楽に育てられます」って言うのが売っていたので挑戦してみることにしました。なんかね、種と土と肥料とで小さなお団子になっていて、それを植えるとかいう奴で。苗として少し大きくなったらばプランターに移植しましょうってことだったんで、それなりに道具も用意しました。上は「このまま土に植えられるポット」。ここで苗を育てて十分に大きくなったら畑なりプランターなりに移植するというためのもので、根を傷めないので移植が簡単です。下はそのポットが9つ入れられるトレー。底面給水なのでトレーに水を入れておけばよく、カバー付きなので温度・湿度も保てます。室内でもOK。
バジルの種は「発芽率70%」と工夫されていても結構厳しい数字なので、まずポットとトレイを使って苗作りをして育ちの良いものを選んで順次、プランターに移植していくという作戦。初めてやるので上手く行くかどうかはわかりませんが、何ごともやってみないとなー。
バジルの種蒔き時期はもう少し暖かくなった4月下旬頃ということなので、今はまだ種もポット・トレーも待機中。種蒔きが楽しみです。
そして、パクチーとルッコラの種を蒔きました。
去年の土をふるってゴミ袋に入れて日に当てたあと、再生材(腐葉土)を加えて土をリサイクル。そんなに神経質にならなくても良いかなーとも思いましたが、トマトを育てたプランターもあるので念のため。で、いつも通りpHを計測。左はリサイクルした土だけで構成したプランター。去年の土壌改良が効いていて、ちょうどいいpH値になってます。これはこのまま種蒔き。右は足りない分を買ってきた新しい土で補ったもの。半分程度だったんですがやっぱり少し酸性に傾きますね。種蒔きは出来るだろうけど、徐々に安定するように有機石灰を加えておきます。
去年はここからプランター全面に種蒔きをしましたが、今年は1/3ずつずらして蒔くことに。
1/3ずつに区切って、
一晩水につけておいた種を蒔いて念入りに鎮圧し、
土を被せて新聞紙を敷いて、
水やり。これで完了。
このまま乾かないように1週間程度維持すればルッコラが、2週間程度でパクチーが芽を出すはずです。
(大寒波が訪れたりしなければ)
今年覚えた知識:「鎮圧」
鎮圧っていうと暴動とかデモとかを抑え込む時に使いますが、農業用語の「鎮圧」は、簡単に言うと土を押し固めること。コンテナへの種蒔きでも、「鎮圧」が一番重要なキーワードで、コンテナに野菜培養土をスコップで充填したら、先ず襖紙用のコテで、培養土を力を込めて押し込み「鎮圧」するのである。コンテナの用土がふわふわの状態では野菜は生育しないのである。何はともあれギシギシ押し込んで用土を堅く圧縮し、「鎮圧」するのである
これをやるのとやらないのとでは発芽率が全然変わってくるらしい。
なぜそうなるかについては、こちらにちらりと。
鎮圧ローラーやトラクタの車輪などで、定植前や播種の前後に土を踏み固めること。埼玉県のトマト農家・養田昇さんらが基本とする技術。
鎮圧ベッドのいいところはおもに二つ。一つ目は土壌湿度が安定すること。土の表面からの蒸散が抑えられ、また、土をしめたことで地下水と毛管水がつながって、水分が安定的に供給される。二つ目は地温の安定。地下水温の影響が強くなるので冬季は高く保たれ、夏季には反対に低く保たれる。
かん水しなくても下から適度な水が上がってくるので、水を控えた栽培をしても作物が枯れることはない。上からのかん水がなければ根張り優先生育になるので、最後までバテない糖度の高いトマトやメロンができる。鎮圧で土は硬くなっているが、ストレスを感じながら伸びた根には抵抗力もつくようだ。
タマネギやニンジンなどもタネ播きのあと、床を足で踏んづけると発芽がよくなるのも、タネの周りの水分量が一定になるからで、これも鎮圧の効果。
なるほどなあ。農業ってすごい。
プランターでここまでの効果があるかはわからないけれど、それでもやってみるだけの価値はありそう、ということで今年は実施してみました。今のところの実感としては、「薄く土を被せたあと、水をやっても種が流れにくくて良い」。去年はかなり神経質にやってましたからねえ……それに比べると格段に楽です。
生育がどうなるかについては、また後日報告出来れば。楽しみだなー