大学時代、友達で明らかに恋愛関係にある男女がいまして、まあ部内全員がそうだと知っているような2人でした。男は少し斜に構えた皮肉屋、女は学部内でかなり人気のあった女の子。仲も良かったしどこに行くにも2人だったし、ついでに2人で一緒に部を辞めました。
部を辞めてからも2人はずっと仲良い付き合いを続けていると、同じ学部の友人から聞いていたのですけど、3年くらい経ったある日未確認情報「2人はどうやら別れたらしいぜ」というのが入ってきまして、なんだなんだと女の子に事情を聞きに行った友人・先輩に女の子が一言。
いや、私I君とは付き合ってなかったし
ななな、なんですとーー!
いやいやいやいや、明らかにI君はぞっこんだったし「俺の彼女」っていうていだったしいまさら、え、君何言ってるの……ていうかI君かわいそすぎるだろ……
今となっては2人はもう結婚してるんでいまさらどうという話でもないんですけど、しかし、真実はいまだにわからず。心に残ったのは、「女ってこえええ」という静かな思いでした。あれは衝撃的だった。