あのとんかつが食えるのもあと5-6年なんだろうな

"Mizore Tonkatsu"(pork cutlet) at Okuda

学生の頃から定期的に通っているとんかつ屋があって、そこのみぞれとんかつ(大根おろし+ポン酢しょうゆで食べるとんかつ)がここ15年くらいずっとお気に入りなのですが、それだけ長いこと通っていれば当然、ご主人も年をとられます。従業員をたくさん使ってという店ではなくて、ご夫婦にバイトが1人というシフトでずっとやっているお店で、見た感じ決まった「後継者」はいそうにありません。そこまで話し込んだことがないので、実は息子さんがどこかで修行されてるとかいうことかも知れませんが、まぁでも多分ご夫婦が「もう無理だなぁ」となったらそこで閉店なんじゃないかという風情。1日中立ち仕事はしんどいですもんね…今でも、昼も夜も営業してるし。

あんまりね、しみじみと語っても仕方がないんですけどね。

ご夫婦にしてみたらば、いや体動く内はやるしまだまだ行けるよということかも知れませんし、もう別に先のことなんか考えないよということなのかも知れないんですけど、食べてるとなんとなくふとそんなことを思って少し寂しくなってしまいます。ずっとこの光景が続くわけじゃなく、どこかでそういう場面があるんだろうなぁとどうしても考えてしまって。

まぁでも確かに寂しくなったところで別に何と言うこともないので、そういう寂しさを一瞬感じたあと、すぐにまた目の前のとんかつに集中します。いつまで食べられるにせよ、とにかく今食べてるとんかつを美味しく味わうのが一番大事ってのは動かないし、やっぱりそこに幸せがあるんだと思うから。


そんなことを想う雨の日。