記録の大切さ

現ヤクルトの木田投手と、作家の秋山命さん、ライターの菊池靖さんが、
木田投手のオフィシャルサイトで書いている、DAKY COLUMN 。
その中の、菊池さんのコラムより。

 先日、週刊ベーブボールを送ってもらったのですが、誌上で行っている読者アンケートで「セ・パ両リーグの試合数を統一すべきか?」を取り上げていたのですが、その結果(賛成600人台、反対100人台)を見て、予想以上の人たちが反対派にいたとに、ビックリさせられました。

 私も賛成派の1人ですが(それ以上に以前から言ってるとおり、機構側がイニシアチブをとって両リーグを傘下におけば、こんな問題もおきないのですが)、何をおいても選手たちの記録があるからです。

 メジャーの取材をしていて気づくのが、とにかく記録に対する造詣が深く、いろいろなかたちで資料として記録を用意してくれます。それらの記録が、さらに野球を面白くしているといっても過言ではありません。

 記録というものを通して過去と現在がつながり、プロ野球の歴史を支えているのですから、それを無視して、リーグの利益だけを考える行為は絶対に避けるべきです。

すみません、途中で切れなかったので、全文引用になってしまいました。

菊池靖さんといえば、Number Web上で連載中の、
[MLB Column from West]が非常に面白くて、
同Eastの李さんのコラムと併せて、欠かさず読んでるんですが。
そんなMLBを見てると、本当に細かなデータが色々出てきて面白い。

メジャーはそう言う記録作成を専門にしてる会社もあるくらいで。
とにかくいろんな記録が出てくる。

昔から、祖父が買っていた、
ベースボールマガジン社のプロ野球選手名鑑の巻尾についてくる、
『歴代記録』を読むのが好きで、
Numberも、巻頭コラムの次に読むのが、
『Number on Number』だったりするんだけど、
NPBとMLBならともかく、セ・リーグとパ・リーグのコンフィギュレーションが違うと、なんだか寂しい。
本塁打数を比べても、なんだか凄いのかどうなのかよくわからない。
出来れば、すべて同じ基準で比べてみたいし、
年度ごとに試合数が異なるのは仕方がないとしても、
せめて、同一年度の試合数くらいは同じにしてもらいたい…


日本人には、記録記録って言うな、という声があって、
あんまりうるさくいろんな記録を引っ張り出してこないのだと思っていたのだけど、
菊池さんのコラムによれば、
(理由は様々だろうけど)試合数を統一すべきという声が大多数で、
多分その中の一部には、記録に関する意識を持っている人もいはるだろうし、
ああ、俺だけじゃなかったんだ、と(苦笑)

あんまり、記録にこだわりすぎるのも良くないけど、
(たいした記録でもないのに、あと1本で○○です!とかやたら騒ぐとか)
たとえば、選手が達成したときに、さりげなく出すとか、
そういう、『薀蓄』『トリビア』系のデータの楽しみ方があっても良いのになーと、
凄く思う。
それもエンターテインメントなんじゃないかな、と。


そう言えば、MLBの中継は、ほとんどすべて球団が仕切っているらしい。
球団付きの名物アナウンサーって不思議だなーとおもってたら、そういうことだったんだ。
各放送局と、契約は結ぶけど、それは放映の契約で、
番組自体は球団が仕切って、作るとか。

んーだからこそ、そう言う細かいデータとか、出せるんだろうなぁ。
球場での、ファンサービス…というか、ファンを巻き込んで試合を楽しむ、
そういう雰囲気は、徐々に出てきたような気がする。
でも、野球ファンがみんな野球場に行けるわけじゃないしさ…
テレビのこっちにもいるわけだしさ…

せめて、CSと契約して、そんなMLB的全試合放映を行う、
球団があっても良いんじゃないだろうかね。
面白いと思うんだけどなぁ。

あ、でも、お笑い芸人と女子アナ出して、
お祭りムードにすればいいって言ってんじゃないぞ。
そこんとこ間違えないように。
あくまで、野球を野球として伝えることが大前提。