考。

ここで私は哲学的な問題の本質について一般的な考えを述べておきたい。哲学における曖昧さはたえがたいものだ。恥ずかしいとさえ感じられる。そのとき人は、はっきりとわからなければならないところでよくわかっていないと感じる。しかしこのように感じるとき、実は事態はそうなっているのではない。われわれは、わかるわからないなどことさらわけず、つまり哲学の問題などはっきりわからなくとも、充分うまく暮らしていけるのである。
(L.ウィトゲンシュタイン『色彩について』第III部第33節)

突然何かに熱狂し、熱中する人々を、
僕は少しおかしいのではないか、と思っている。
だから、様々なモノに突然価値を与える世の中の人々を、少しどうかしてる、と思う。
でも同じように、自分もその中でそのように生きていて、
少なからず影響を受け、やはり、少しどうかしてるのだ。

しばらくあとの僕には昔の僕は見えないが、
しばらくあとの他人なら、昔の僕と比べられるだろう。
今の僕がすこしおかしいか、しばらくあとに聞かせて欲しい。