the word “otokomae”

オトコマエ、
と言われたくない
悪い気はしないが、その言葉の意味がよくわからない
僕のしているコトヲ看過するだけの意味合いがその言葉にあるとするなら
僕にはそんな評価はいらない
正直、憂鬱な気分になる
男前なのは僕ではなくて僕の顔だ、
そのせいで僕は皮膚の1mm 奥さえも見てもらえない気がしてる
僕は独りにならなくちゃならないと思う
独りで旅に出て、どうしようもなく不安で、だけど
どうしようもなく居心地の良かった時間が
ひどくなつかしい
ウィスキーグラスに並々注いだウォッカを15分で空けてる僕がいる
こんなのはいらない
自分と、リュックサックと、自転車しか、ない、そんな時間が懐かしい
独りでいると、周りのことがなぜかより身近に感じる
自分の皮膚の1mm 外はもう自分ではないと、
はっきりと感じる
そんな心地よい時間が懐かしい
今朝の空気は冷たい、そして気持ちいい。
僕を誘う
消えても、いいかい?