本書は、ビール好きが高じて世界でビールを飲みまくってしまった筆者が書いた、世界のビール入門書。

伝統のイギリス、ギネスのアイルランド、実は世界で最もビールを愛するベルギー、
安心のドイツ、ここを知らずしてのチェコ、そしてそれ以外のビールと、
今飲むべき多くのビールを網羅・紹介している良書です。
もうね、字面で味が伝わるわけはないのだけど、読むだけでビールが飲みたくて飲みたくて仕方がない!
僕は本書を読んでいる間に3回ビールを買いに行き、2回アマゾンで買い物してしまいました。
恐るべし!

本書が優れているのはただのビール・カタログと言うだけでなく、
「ビールとは何なのか?」という科学的なアプローチによる解説や、
「ビールはどうやって今の形に至ったのか」という歴史的なアプローチによる分析が秀逸な点。
どの分野でも「周辺の話」を知れば知るほど楽しめるというのはあると思うけど、
そう言う意味では本当に凄くいい話がたくさん読めます。
特に冒頭、「なぜロビンソン・クルーソーはビールを造れなかったか?」
「ロビンソン・クルーソーがビールを造るにはどうすれば良かったか?」の部分は、
「ビールとは何か?」を知る意味でもの凄くためになりました。

酵母って素晴らしい。



そういうわけで、本書のおかげで今まで知らなかった多くの良ビールに出会うことが出来たので、
続きではそれらをとにかく自分のために列記していきたいと思います。

絶賛勉強中 #beer

今年中に全部飲むぞ!

サミュエル・スミス・ペールエール



イギリスのエールの良さはやはり芳醇さ。単純な下で味わう味ではない満足感はなかなか他では得られない。
いつも飲んでいるのはバスだけど、ペールエールと言えばやはりこれかと…

シェパード・ニーム・オリジナル・ポーター

ポーターというのは、元々は、「できたての安い粗いエール」と「1年ほど寝かしてすっぱみも加わった高いエール」とを
ブレンドしたものらしく。
コーヒーなんかでもそうだけど、ブレンドというのは手腕を問われる分、
卓越した手腕によってブレンドされたものはオリジナルを大きく上回ると言うね。
是非飲んでみたい。

ゲール・プライズ・オールドエール

オールドエールは、エールを1年以上、ものによっては10年単位でねかしておいたものをいうそう。
飲んだことがないので想像の域を出ないけれど、本書を読む限りは、ウィスキーとかブランデーとかに近いのかなと。

そういえば、10年寝かして飲んだ「サミクラウス」は本当に絶品だった。
あれはもう醸造所が閉鎖してしまった(ブランドはスイスからオーストリアに売却された)ので、
今後、二度と味わえない味なのだけど。

マキューアンズ・スコッチエール



結構頻繁に酒屋で見かけるので少し侮っていたのだけど、意外なほど実力を評価されていてそうなのかという目鱗。

スコットランドではホップが余り取れないので、基本的に苦味の少ないマイルドなエールが発達したそう。
マキューアンズはアルコール度数も8%と高いので結構ガツンと効きそうな感じ。
今度買ってみよう。

カンティヨン・グース・ランビック



これは飲んだよ!

本書を読んでからこれを書くまでに随分時間が経ってしまっているのだけど、その間に。
なんというかね…高級な白ワインという感じ。
のどごしを求めるビールの感じで飲んだらダメだけど、でもビールとしてはこれはもう最高に美味い!
ほどよい苦味と芳醇さのあとに、適度な酸っぱさが口に満ちて、もの凄い存在感。

「ランビックってこういうのを言うんだ」という意味でもこれは飲んでおくべきビールです。

ちなみにランビックは自然発酵のビール。自然の偉大さを感じます。

ローデンバッハ・グランクリュ



これも買ってあるのだけど、今のところまだ出番待ち。

本書に依れば、
爽快きわまりないフルーティな酸味と奥床しい木の渋味、それにかすかなホップの苦味が続いて、風呂上がりにでも飲めば、それこそ天にも昇る心地ぞする
とのこと。

楽しみすぎる。

このビールも当然常温発酵。ランビックのような自然発酵ではないけれど、
含まれる酵母の数が非常に多いので、それに近い風合いになるようです。

オルヴァル



これも酒屋でよく見かけるビール。
あまりによく見かけるので特に気にもとめていなかったのだけど、
評を読むに、「オルヴァルに似たビールを飲んだ覚えがない」

これは飲まねば。買いに行こう。

ロシュフォール8



トラピストビールからもう一つ。

これもそう言えば見る場所に行けば見れる気がするけど、買ったことがなかった。
香り素晴らしく味豊か、ほどよい甘味としっかりした苦味と言うことで、これは満足できそう。
これも買おう。

買うビールが増えてきた…

ベルリナー・キンド・ヴァイセ

ドイツのビール。
ベルリン特産の白ビールで酸っぱいのが特徴らしい。

アルコール度数は弱いがビン内発酵でスッキリとのこと。一度飲んでみたい。

シュナイダー・ヴァイセ・ヘーフェヴァイツェンビア

色は薄茶色、りんご、バナナ、クローヴなどの強い香り、口当たりやわらか。
これは絶対、料理に合う。

バイエルンてドイツの中でもだいぶ変わってるな…

シュパーテン・ミュンヒナー・ヘル



ミュンヘンというとドゥンケル(黒ビール)と言う中で生まれたラガー。

軽やかな甘さとほどよくスパイシーなホップ。
こういうのが、さっと飲めると良いなぁ……

イェーヴァー・ピルスナー

「とびきり苦いことで有名」とのこと。

こういうのは一回飲んでおかないと。

ベルリナー・ビュルガーブロイ・ロートケールヘン

曰く、
やや甘味のある分厚い麦芽の風味に上品な苦味のホップがかぶさり、後味は爽快
分厚い麦芽に、上品な苦味に、爽快って…
この矛盾するような関係が、ビールでは成り立つから困る。
ビールの味は時間の前後がある「四次元的なもの」だからなぁ。

素晴らしい。ぜひ。

ケストリッツァー・シュバルツビア



ビターチョコやコーヒーのようなほろ苦さ。
これは味わって飲めそうだなぁ。

ピルスナー・ウアクヴェル



チェコのビール。ピルスナーの元祖と呼べるビール。
英語読みは「ウルケル」。
これもよく見るけど、買ったこと無かったな……

ピルスナーは、チェコで生まれた「黄金色のラガー」。
黄金色になるのは軟水のせいらしい。そうなのかー。

シュロス・エゲンベルク・ウアボック23°

オーストリアの芳醇なラガー。
とろっとした舌触りで、強くて重く、ちびちび飲むばかり
というところからして、相当個性的なんだろうなあと想像。
これまた飲んでみたい。
なかなか手に入らなそうだけど。

サミュエル・アダムス・トリプルボック

最後はこれ。

「サミュエル・アダムス」は、アメリカ、ボストンのビール。

色んなビールを飲んだ今ではそれほどは執着しないけど、
自分が一番最初に飲んだ「美味しいビール」なので思い入れはかなりあります。

で、この「トリプルボック」は、アルコール度数17.5%の世界最強のビール。マジで!

どうやって作るかというと、
ふつうのビール酵母ではこれほど強いビールはつくれないので、シャンパン酵母を使って発酵させた後、ウィスキー用に使われていたオーク樽に詰めて熟成を行う。原料に麦芽のほか、メープルシロップを加えるのも特徴のひとつだ。
味の方は、
醤油のような色で、とろっと甘く、リキュールのような味わいがある。
とのこと。

あー、普通のボストン・ラガーとは全然違うなぁ。
これは一回飲まなければ。



というわけで、読書感想文なのか、ビールの紹介かのかよく解らないけれども、
とにかく確かなことは、

飲みたいビールが大量にリストアップされていて僕は幸せです!



ビール最高。