僕はAlexaについて極めて否定的な意見を持っています。自分は余り余計なツールを入れない人間なので、そもそもツールを入れている人のデータを集計するなんて正確に出来るのか?英語サイトしかないのに日本人の統計を正確に測れるのか?と思っています。そういう影響で今まではAlexaに関して否定的な意見が書かれているエントリを鵜呑みにしているところがありました。

【参考】
Thoughts on Alexa data


しかし一方で、Alexaのデータは信用できると断言する人もいます。ある人の表現は数字の正確さなどの話ではなく、「体感としてあってる」と言う表現ではありましたが(せっかくデータ見てるのに体感ベースで考えたら意味無いだろと思いますけど)、ともかく、信用できると言う人もいるのは事実です。見るべき点もあると。

今までそうした意見は比較的強硬に突っぱねてきたのですが…僕にも根拠がないことには変わりありません。単によく言われてることを聞いて印象で判断しているだけの話です。それもちょっとあんまりだよなーと思ったので、Alexaのデータがどうなのかを検証しているサイトをいくつか集めて読んでみました。


以下、賛否の比率については特に考えずに、羅列しています。

Alexaの信頼性?実際のサーバーログと比較して?
アクセス統計 Alexa の使い方と問題点 :jBlog
秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ: Alexa ランキング―どれだけ信頼できるか―
月間100万人が訪れるサイト群とAlexaデータに関する考察 | 住 太陽のブログ
AlexaによるとYouTubeはGoogleを超えたそうだ。Alexaは使えない
僕が決定的に、こいつぁダメだと思ったのは一番最後のTechCrunchの記事を読んでなんですけど、しかしZAPAnetの人のデータを見ると、確かに相対的な意味合いはないこともないかもしれんなぁとも思えてきます。競合サイトとの順位付けみたいな感じで。

今回の「Alexaデータと実際のサーバーログの比較」では、残念ながらそれほどAlexaの信頼性が高いとは言えない結果になりました。
相対的なランキングでは信頼性が高そうに感じましたが、今回比較したサイトはたった1サイトだけでした。
もし、他にもアクセス数を公開しているサイトがあったり、運営しているサイトのアクセス数と比べてみようと思ったたりしたときは、ぜひ今回の「zapanet.info」のデータも参考にしてみてください。
ただなんとなく「信頼できる!」、「信頼できない!」と言い合うのではなく、実際にデータを取って調べてみることが大事だと思います。
 


秋元さんはもっとはっきりとした意見で、数値としては信用できないが変化情報としては価値があるとおっしゃってます。

訪問者のかなり多いサイトであれば、あなた自身やあなたのチームによるアクセスが Alexa ランキングに与える影響は割合としてそれほど多くないだろう。

しかし、訪問者が少ないサイト、元々の Alexa ランキングが10万位よりも低いようなサイトの場合には、社内や関係者のブラウザに上記のツールバーを入れて、日常的にアクセスするだけで、大きくデータが変動してしまう。

そんな操作で変動してしまうランキングだとすれば、当然、プログラムで同様の操作をすることも理論的には可能で、そのようなアンダーグラウンドなツールもいくつか存在する。(*2)

だから、SEO 業者などが Alexa のランキングなどを達成目標として提示してきた場合には注意が必要だ。Alexa ランキングがそれほど正確ではないということを知らないとしたら業者としてモグリだし、知っていて成果評価に使おうと言うならそれも問題だからだ。

途中で恣意的な操作が入っていないことが把握できているのであれば、Alexa のランキングやトラフィックの変化情報は依然としてサイト管理やプロデュースに有用な情報だ。数か月、数年といった長期にわたるアクセスのトレンドを簡単に知ることができる。
 


なるほどね…

確かにこのグラフのこの地点がとか言う話になってくると眉唾ものだけど、こんな感じで推移していったのですとかだとわからなくもないか。最初に上げた信頼できる派の知人の「体感ベース」ってのはそういう意味合いなのかも(まぁその人はその割にグラフの上げ下げに凄く神経質になってたりもしますけど)。



こうなってくるともはや、そのサイトと用途によって使えるときもあれば使えないときもあるとかいう玉虫色の結論にならざるを得ないか。数字は全く信用する気にはならないけど、単一サイトの推移を追うだけなら役に立ちそうだと。

んーでも、単一サイトが自サイトだったらわざわざAlexa使う必要もないわけで、Alexa使うのは競合の他サイトと比較できるからなんだよなぁ…そういう用途ではある程度怪しいと言わざるを得ないか。残念なことに。




最後に、あるサイトの実際のログデータ(Google Analytics)とAlexaのデータを比較してみたいと思います。AlexaでのTraffic Rankは30,000位程度。

まず、こちらがAlexaのグラフ。データはPageView(percent)で期間は2年間です。




これと同時期のGoogle Analyticsのグラフ。幅は上に合わせてあります。


(データの欠落がある個所はコードの貼り忘れです…)


Alexaのグラフの高さを縮めてGoogle Analyticsのグラフと合わせてみたのがこれです。データはPageViewです。




どうでしょうか。

僕の印象では「思ってたよりも合ってる」。

かなり長期的な目で見てみると流れとしては上手く掴んでいると思います。ただ見て分かるとおり、AlexaのグラフはPercentageであるためなのか、動きが非常にセンシティブです。自サイトが急進しているように見えても、実際のトラフィックはそれほど大きく動いていません。これだけ動きが大きいと、1ヶ月などの短いスパンでの動きに対して理由を求めるのはあまり意味がないかなという気がします。「実体に即応するプランニング」…みたいな用途では使いものにならないかも知れませんね。