明日に向かって捨てろ!!明日に向かって捨てろ!!
BOSE(スチャダラパー)

双葉社 2008-12-03
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ほぼ日で連載されていた同タイトルのコラムの書籍化。BOSEさんの独特で感性豊かでゆるゆるとした間と、それ対する永田さんの同じようにゆるゆるとした優しい空気感が心地良いコラムだったのだけど、それが書籍化されてもやっぱり変わらずにゆるゆるしてて、「Webのコンテンツの書籍化なんかくだらないよ」なんていうステレオタイプはないよなーと思える一冊。テーマは「持ち物の多いBOSEさんがいかに捨てれる男になっていくか」なんだけども、まぁそういう具合で結局は、やっぱりものを集めるのが好きだしそうそう捨てれるもんじゃないよねっていうところに落ち着く当たり、やっぱり良いなぁと思って読みました。

本当のことを言うとね、もうちょっと写真が大きく豪勢にページ使ってたらよかったのになぁとも思うんだけども、なにぶんだらだら喋ってるのをそのままだらだら載せててそれが随分と量があって、でもって多分それを整理しちゃったらこの独特の空気感は出ないだろうからまぁしかたが無いかなぁと言う感じ。大きな写真は今でもほぼ日行けば見れるわけだしね。


単行本での見所と言えば、「出張編」と題された3つの特集でどれも面白くて、BOSE兄弟の話とか凄い興味深いんだけど、中でも「しまおまほさんのご実家」は凄かった。確かに文章+小さな写真ではごく一部しか魅力が伝わらなくて惜しいなぁと思うけど多分これ行かないとわかんないんだろうね。でもって、普通は行けない(だって普通の家だから)ところでそれだけのセンスの良いバランスで「何か」が形作られてるってのがねぇ…ちょっと良いなと思いましたです。

そういえば、似たような感覚を覚えたのはあれだ、友達が京都でやってるバー「RADIO CRASH」の内装。店を開くに当たって自分が今までためてたポスターやらフライヤーやら、フェスのタイムスケジュールやらライブのアンケートやらを一杯に貼りだしていて、トイレの中も一杯に貼られてて、そう聞くとなんかうるさいんじゃない?と思うんだけどそれが全然気にならないんだよね。「気にならなくて無視できる」んでもなくて「うるさくて居づらい」んでもない、そういう絶妙なバランスの馴染み感。ああいうのはやっぱりセンスなんだなぁ。


…なんか本書と同じように思いっきり話がずれまくってるけど、この何とも言えない空気感はやっぱり本になっても良いなぁと思います。ほぼ日の体裁はね、幅が狭くて縦に長い独特な作りでまぁアレはアレでありなんだけども、こうやって読みやすい形に綺麗に製本されるとまた愛着が出るって言うか。そうやって「捨てろ!」という本が捨てられない本になって本棚に収められるというか。

そんな本でありました。


関連リンク

ほぼ日刊イトイ新聞 - 明日に向かって捨てろ!!