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野球は言葉のスポーツ―アメリカ人と野球
伊東 一雄 馬立 勝

どうも最近、野球のことばかり書いてる気がするけど(苦笑)
ついでながら。

先日、家の中の本をひっくり返してたところ、
読みかけのまま放置していた本が出てきたので、読んでみた。
それがこれ。
(右の写真は文庫版ですが、僕が持ってるのは中公新書。絶版。)

この本は、野球の本というよりも…
『野球』という文化を軸にした、アメリカ論。
あ、アメリカ論というか、アメリカの歴史とアメリカ人の紹介、みたいな感じ。

発行が1991年なので、今読むと、ちょっと古いなという感じもあるけど、
(なにせ、野茂はまだ近鉄だしノーラン・ライアンがまだ現役なのだ…!)
それでも、やっぱり面白い。
ベーブ・ルースを始め、ジョー・ディマジオ、ビリー・マーチン、
タイ・カッブ、テッド・ウィリアムズ、ジャッキー・ロビンソン、
ノーラン・ライアン、果てはスタインブレナーまで…

野球がアメリカの中で愛されている様子が非常によく分かり、
もちろん、その歴史の中には、
その人気ゆえにたびたび政治に利用されていたり、
(ジョン・F・ケネディや、ジョージ・ブッシュ他、歴代大統領)
ジャッキー・ロビンソンに代表される黒人差別が如何に顕著で、
またそれがいかにして打破されたか、
と言うような、コトも含まれている。

野球というスポーツにしても、
最後の4割打者、テッド・ウィリアムズの沈黙や、
ベーブ・ルースのシーズン本塁打記録を破ったロジャー・マリスの苦悩、
ジョー・ディマジオが自認していた『ヒーロー像』など…

MLBを焦点として、
アメリカ人、アメリカという文化、アメリカという国の一面を、
綺麗に描き出している。

ま、ホントのこというと、
なんか面白そうな言葉はないかな、程度で買ったんだけど、
(だから多分途中で投げ出しちゃったんだろう)
予想外に、幅広く、『文化』というものを教えてくれる一冊でした。

スポーツを文化として捉えたい、と思う方は是非。

絶版ですけど。
(中古ならあるみたい)