『第4の明かり』

凄く印象的なフレーズだったので、ついつい記事を読んだのだけど、
非常に感慨深い記事だった。
基本的には、技術革新が進む、LED市場に関するレポート。

ITmedia ライフスタイル:人類が手に入れた第4の“明かり”――LEDの現状と将来
ライティング・フェア 2005:
人類が手に入れた第4の“明かり”――LEDの現状と将来 (1/2)
LED(発光ダイオード)といえば、基板の上で光る小さな明かりか、携帯機器のバックライトというイメージ。しかし最近は、表示装置や照明器具、商用ディスプレイなど急速にその適用範囲を拡大している。東京ビックサイトで開催中の「ライティング・フェア 2005」で最新のLED照明を見てきた。 >> 記事を読む
第『4』の明かりってのは何だろう?と考える。
これまであった明かりで思いつくのは、火、ガス灯、電灯…
「LED照明推進協議会」によると、
第1世代は、たき火やたいまつ、ローソクと言った炎の明かり。
第2世代は、電球。(フィラメントって事でしょう)
第3世代は、蛍光灯。
そして第4世代がLEDということになるんだそうな。

LEDで思い出すのは、ファミコンの『スペランカー』のソフトにこれが付いていて、
(当時は発光ダイオードと呼んでいた。まぁその英語表記の略称がLEDなんだけど)
電源オンの時はこれが光る、という、いわば、お飾り、あってもなくても良い、
ていうかなんでこんなん付いてんのよ?ということなんだけど、
結局それ以降、今に至るまで、LEDってのは何らかのメッセージをあらわす、
ポイントのようなもの、でしかなかったような、気がする。フィーリングだけど。

しかし、90年代に入って、青、白のLEDが開発されて、
バックライトや携帯ディスプレイなどに応用され、かなり用途が広がってきたらしい。
(思えば、スペランカーの時代にはあの赤ぐらいしかなかったのね…)

記事では、照明としてのLEDが、2007-2010年頃に商品化できると書かれている。
LEDの何が凄いんだろう?
凄いのは…とにかく寿命。
一般的な寿命が3万時間で、毎晩使っても10年もつらしい。
すげ。

あまりの回転率の悪さに、メーカーが破綻するんじゃないか?とも思うけど
でも、実現されたらいいなぁ。
正直、天井の電灯なんて、1年1回とか変えたくないもの。
値段が10倍でも、変えなくて済むんなら、そっちの方が便利じゃない?

それから、さらには、色を変えられる、という機能もある。
電灯を買うときには、基本的に店頭で色を選ぶ。
白色が好きな人もいれば、暖色が好きな人もいるだろう。
でもLEDなら、白以外にも、赤、青、緑がそろってるわけで、
その組み合わせによって色を変えられるんである。
もしかして、その日の気分で室内色を変えられる日が来るのかも。
クラブや舞台の照明装置だって大革命だよな…
今は基本的に、ひとつの照明には1枚のフィルター、1色なわけだし。
同じ照射角度で色が変えられるってのは、地味だけど大きいんじゃない?
表現が変わってきそう。

とは言っても、まだ、光量を増やすことには、技術的な問題があり、
すぐには、解決できそうにない。
でも、LEDと、電灯を組み合わせた照明も登場してるらしいし、
(個人的には、電灯の光にLEDで色づけしてやればいいと思うんだが)
ごく普通に流通するのも、近いかな、と。

なかなか面白い記事でありました。