灯油ポンプの葛藤

この季節になると職場では灯油ストーブを使っていて、定期的に灯油を補充することになります。職場には「自動停止機能」付きの灯油ポンプがあり、タンクから目を離しても溢れてしまうことが無くてとっても便利なのですが、しかしなんというか「目を離して良い」というところまでいかない便利さ。許されているんだけどそれに従うわけにはいかないという葛藤。 本来であれば、ポリタンクと灯油タンクにこの灯油ポンプを突っ込んで灯油が満タンになるまで放っておけばば良いのでしょうけど、それをやるとポリタンクに入れている灯油ポンプはずっぽりいっぱいまで灯油につけることになってしまい、片付けるときに大変なのですね…灯油臭くて。これ、テキストで伝わるだろうか。 図解するとこんな感じか…絵心なくてすみません。 13_01.jpg 左が灯油ストーブの灯油タンク、右がポリタンク。 灯油ストーブの方は注ぎ口のところにがっちり固定できるので、灯油につかるのは満タンを感知するための部分、7センチくらい。一方でポリタンクの方は底に溜まった灯油もきちんとすくうことを前提に設計されているので、灯油がどれだけ入っていようと常に全てが漬かることになるわけです(手で支えていない限り)。 個人的にそれがとても嫌なので、結局、自動停止機能が付いているにもかかわらず目を離さずきちんと灯油ポンプを手で持って灯油に漬かりすぎないように調整しながら灯油を入れています。これが自動停止機能の無い灯油ポンプだったら仕方が無いと思えるんですけど、なまじ機能があるだけにどうも納得がいかないという… あともう一歩技術革新が欲しいところなんですけど、何か妙案はないでしょうかねぇ…

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「人を見た目で判断するな」という言葉に対して思うこと

赤貝 誰の発言と言うことも無くて、かつて自分も考えたであろう良くあるセリフなんですけど、この間「自分がハイティーンの頃にTwitterがあったら」とか考えてたその流れでつい浮かんだので。まぁよくありますよね、そういうセリフ。「人を見た目で判断するな」と言うね。 で、何を思ったかというとですね、自分の好きな格好をしている人がそのセリフを言ったら終わりだなーとか。 自分が好きな格好をしている人以外がそんなセリフを吐くとは考えられないので、完全にセリフに対する否定になりますけど、僕の考えでは自分の自由を通すと言うことは、相手の自由も通すと言うことだと思うのですね。自分の自由は通すけれども相手の自由は制限する…というのであれば、自分の自由を保障する前提がおぼつかないでしょう?「他人に迷惑を掛けない範囲で人は自由に行動できる」のだとしたら、その権利は相手にもあって然るべきです。 翻って先ほどのセリフのシチュエーションを想像してみるに、少し常識から外れた、もしくは過激な、ないしは軽薄な格好をしていた人間が、その格好相応なステレオタイプをもたれたことに対し、俺はそんな人間では無い!と憤るということだと思うのですが、自由な格好をする権利が片方にあるのであれば、もう片方にはそれを自由に受け取る権利があって然るべきでは。発信者が受信者に印象を押しつけるのは、それはもう自由では無いよね。 僕自身はなんつーか昔から良く誤解される人間でありまして、過去担任になってくれた教師の半分は、1年の前半くらい僕のことをとても誤解して過ごし後で一方的に謝られるという有様でした。なんですかね、顔つきですかね。よく分かりませんが。だから差別とかステレオタイプとかそういうことを良しとしたくは全く無いのですけれども、今になって思えば、一連の誤解は何も無いところから突然生じたことでは無くて、僕自身の照り返しというかさ、「僕はそう見られている」という現実だけがあったんだなぁと言うね。誤解はそれを受け入れない、ないしは受け入れたくないのに解って貰おうとしなかったことで生じたんだと思うのです。 人が人を見た目などを主要因として自由に判断することは、それは自由で、であるからこそ僕は僕のしたいようにそこにいられるのであって、もしその判断を修正したいのであれば、それ相応の努力を要するということなのだよねと。黙っていて何にもせずに見た目にとらわれることなく正しく俺を判断してくれというのは…正直、無理ゲーだよね。もしくは傲慢。 自分はとても傲慢だった、もしくはとても若かったのだ、と思ったのでした。 まぁ、それ(若い頃)もこれ(今)も好きなんですけどね。存外に。

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自分がハイティーンの頃、Twitterが無くて良かった

そう思っていたら期せずして他にも同じことを言ってる人が複数いたのでそうだよなーと思った次第。 まぁ僕の子供の頃は大概いつも痛かったのだけど、特に高校生の頃だと「社会に対する不満」なんかもあったので、そこでTwitterなんかあったら酷かっただろうなぁと言う。わざわざ「社会に対する不満」と括弧でくくった理由は、まぁ要するに、テレビで見聞きしたことと上手くいかない自分の状況というとっても狭くて自分勝手な理屈で不満を言っているからで、それを解決するためにどうしたら良いのかとか、どうしてそうなっているのか、変えてそれ以上に悪影響が出てしまうことは無いのかそういうことを考えていないから。無駄に情熱はあるもんだからそういうのを熱く語るんだけど、まぁなんというか、本当の社会の中でそんなことやっても痛いのを煽られてからかわれて黒歴史になるだけで、まぁねという。 また高校生の頃とか特にだけど、男だったら「悪ぶりたい」みたいのってすくなからずあるじゃん?いい大人になってくるとそうは思っても自重するもんだけど、高校生だと特に意味も無く衝動的に悪いことをしたりするよね。万引きとか。友達同士で居酒屋に行くとか。喧嘩するとか。んでそういうのを友達に自慢げに語るという。 僕はさすがにそこまでやんちゃでは無かったけど、公の場所に書けないことを一切してこなかったかというと嘘になるし(人に迷惑を掛けたことはない…はず。万引きとか窃盗とか)、友達がしたのを黙認したこともあったし、若い頃の分別の無い自己顕示欲みたいなのを満たすためになんか書いちゃっててもおかしくない。「今日は友達みんなで忘年会です!」とか言ってアップした写真の後ろに生中のジョッキが映り込んでたとか。あーありそう。そんで速攻で教師に転送されてそう。うひょー そこまで考えて、じゃあ大人になってから、成人してからだったら問題ないかって言うとまぁそんなことは全然無いなぁ。Twitterの無い時代に生きていたときのリテラシを、Twitterがある時代から評価することには何の意味も無いけどさ、でも例えば恋愛がこんがらがっちゃったときとか、自分のせいで大学での生活が破綻しかかってたときとか、いろいろとヤケになってたときとか、そういうときにもしTwitterがあったらどうかって考えると…… うわーーーいーやーだーー。 それが自分じゃ無くっても嫌だなぁ。ちょうど3年くらい前でしたっけね、仲間内を引っかき回す色恋沙汰がありまして。それも浮気とかでは無くて女の子の方の言いがかりの嫉妬とそれを全面的に支持するアホな男が手当たり次第に喧嘩を売りまくり、挙げ句の果てにWebの公開領域でその男女同士が罵詈雑言の痴話喧嘩を年単位で継続するという大変汚らしい事例でしたが、もしあのときにTwitterがあったらと思うと…うひょー。そのくらい公開することに対する意識が緩いカップルだと、Twitter=公開ショートメッセージくらいのあれになって、喧嘩したら喧嘩したでうざいし、仲良ければそれはそれで鬱陶しいし、2人の周囲に対する心情がリアルタイムでつまびらかになるとい大変なことになっていただろうなぁ……あ、でもそれはそれでちょっと面白そうか。リアル・コンテンツとして。 まぁ何はともあれ、今Twitterに触れる若者は、そういうものとして育つわけで、そういうものとして育ってない僕が何かを感じたとしてもそれはねー彼らには全く関係ないことなのでどうでも良いことです。ですけど、僕個人に関して考えると「もしあったら」なんつて想像すること自体、背筋が凍るような仮定でして、ああ、無くて良かったと深く嘆息するのでした。 まぁ今使う分にはとっても便利なのだけどね。

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「そこら辺の友達よりもよく会ってますよ」

img20090318155549.gif 髪を切りました。 学生の頃から通っている美容院に今でも行っています。15年間。 Odéonさん、いつもありがとうございます。 昔からあんまりお洒落な方ではないし「ヘアスタイルの維持」にも興味が無いので、髪を切りに行くタイミングも必然「髪が伸びたら」ということになります。頻度としては3ヶ月に1回くらい。少ないね。高校生の頃友達が「毎月1回は行く」というのを聞いて「まじか!(めんどくさくない?)」と驚愕したのを覚えていますが、あれから15年経ってもちっとも変わりません。そんなもんかな。そんなもんかも。 そんなわけなので自分としてはとてもお世話になっている気がする担当のKさんでも、実は年に4回しか会っていないという。それ聞いて「ああ、少ないですよねー」と言ったら「そこら辺の友達よりもよく会ってますよ」。あああ。確かに。このぐらいの年齢になると親しい友達でも、12月に忘年会で会ったメンツが大体昔から仲が良い友達だけど、まぁ1年に1回会うかどうかっていう感じだわ。 こちらは「担当の人」は1人だから良く覚えてるけど先方はお客さんたくさん居るわけだし同じじゃないんでしょう。まぁでもしかし、ただ顔会わせてるだけでなくジョギングとか料理とか農作業とか山とか、ここ5年くらいのプライベートな話を一番してるのは多分Kさんだなぁ。なるほどそうかー。そうかもしんない。考えれば当たり前のことなんだけどあんまり考えたことなかったですが。ちょっと感慨深い。そうなのですなぁ。 そういえば今これ書きながら思ったけど、なんだろう、店の作りとか立地とか雰囲気とかも関係してるんだろうけど、店の中に入るとなんか時間止まってるような錯覚が。通常の時間の流れではなくて、そこの空間の時間は3ヶ月ごと1時間の時間が連続しているような、そんな錯覚があるんですよね。上手く言えないけど。なんかそんな不思議な感じがします。 Odeon hair salon | 京都市 左京区 オデオンヘアサロン [美容院・美容室・着付け] 

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「ぬか日」だった

今日はなんだか一日上手くいかない日でありまして。 そういう日のことを我が家では「ぬか日」と呼んでいます。失敗ばかりする日、つまり、「ぬかってばかりいる日」略して「ぬか日」です。いやぁ…それにしても今日はひどい。 まず、今日13日なのになぜか月末と勘違いしていました。 我が家では給料日から月末までの間にそれぞれが家賃を家計の口座に振り込むことになっているのですが、なぜか今日が月末だと勘違いした僕は朝からお金を下ろしに行き、それを口座に入れたのでした。口座に入れて通帳の記帳をし、銀行を出てきたところで気がついて大笑いしましたが、いや正直に言うとちょっと怖かったです。ありえんだろその勘違い…なんかタイムスリップしたような違和感でした。いやしたのかも。未来からこんにちは。 それから買い物して帰ってきて料理。 お弁当用にジャガイモのサブジを作っていたのだけど、「弱火」にしたはずのコンロが「中火」になっていて焦がしてしまった。なにしてんのよ…見ればわかるじゃんと思うんだけど、どうも今日は一日注意力が散漫なようだ。どういうことなんだ。幸い、焦げ付いただけでジャガイモ自体が焦げたわけではなかったのですが。 汚れた個所を拭き忘れたり、いつもやっている手順であたふたしたり、うーむ。 極めつけは湯たんぽを火に掛けていて途中で意識から消えてしまい、吹き出してコンロがびしょ濡れ。シューッという音を聞きながら音が変わって沸騰直前になったら火を止めようと思っていたのですけど…おかげでコンロ周りを掃除するハメに。こんちくしょー。 別に寝不足ってわけじゃないし、2日酔いでもないし、単なる「休日」なだけのはずだったのに、今日はダメだこりゃ。うっかり道を間違えたとかじゃなくて実害出るまで気付かないとかどうなってんの。さすがに引くわー 今日はもう早く寝ます。明日には通常運転になってると信じたい。

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これから先、どうやって生きていこうか

雪止んで、晴れ間 きっと読む人によって感じることが違うのだと思うけど。 困難な時代を生きる君たちへ – finalventの日記 僕としてはfinalventさんがどうではなくこのテキストそれ自体が独立して存在しているように感じられ、finalventさんからのメッセージと言うよりはこのテキストを読んだことを契機にして、今までも思ってきたことをもっと自覚的に考えなければと思ったのでした。テキストの主題は「どう生きるべき」ではなく「その生き方を決めるときに思うこと」みたいな感じだと思うから。

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1日の中で何かを思いつくのはいつか

vol077_daiti_his26.gif まぁなんかそういう話ってよくありますよね。熱いシャワーを浴びるとかトイレに入ってるときとか散歩してるときとか。僕の場合は朝、仕事に行くために準備をしているときです。 矛盾というか逆説的というかそんな話なんですけど、なんというかですね、ルーチン作業で忙しくしてる時ってすっごく暇ですよね。忙しいのに暇ってどういうことだよと言うことなんですけど、例えば歯を磨いているときって凄く忙しくて他のことは出来ませんけど、でもじゃあ歯を磨くことについてもの凄く考えてるかって言うと全然そんなことはないですよね。むしろほぼ何も考えてない。髭剃ってるときだって目に入る髭にカミソリを滑らせているだけでここの髭を掃討してやろうとか色々考えている訳じゃないです。 そういう状態なので頭の方は時間をとても持て余していて、なんだか色々よくわからない方向へ飛んでいってしまうのですね。大昔のエピソードを思い出したり、もしこうなったらどうするかという想像をしたり、夏に行きたい旅行先のことを考えたり。そんなとりとめのない自由な状態に思考能力を置いておくと、リラックスしているのか、セレンディピティなのか、何か突然色んなことが閃くんです。僕の場合。 もちろん手は忙しいのでその閃きをメモする暇なんか無いんですが、そこは無理して手を止めてメモする。じゃないと消えちゃうから。時間的にはビールの泡くらいのフィーリングで消えちゃうから。だから急いで自室に帰ってメモをとり、再び洗面所に戻って歯磨きの続き。髪の毛を洗ってる最中に思いついてタオルで髪の毛を拭きながら自室に帰ってメモって、また乾かす。そんなことの繰り返し。そんな毎日。 人によって「閃きの時間」て奴は違うんだろうなぁとは思うのですけど、僕の場合はそんな感じです。というこれも一昨日の朝、食器を洗ってるときに思いついたことです。そういやこの「出勤前30分」ってやたらと色んなことを閃くなと。時間帯どうこうではなくてその時の精神状態なんでしょうけどね。

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