というわけで、衆議院選挙の結果を受けまして(どういう理由か知らないけど)外国為替相場は円高に触れております。一応、「中長期的な円安の流れは変わらない」ってことなんですけどどうなることやら。これだけ急激に上下すると、海外と取引のある会社は資金の確保に苦労してそうです。最近お世話になっている会社では、一応先を見越して、外貨を確保したりするみたいなんですけど、確保した後で円高になったらそれはそれで損だからなあ。難しい。
BUZZ-〔外為マーケットアイ〕ドル4週間ぶり116円台に下落、リスクオフの流れ続く | 外国為替 | Reuters
ドル/円は116.65円付近。急激な原油安に端を発したリスクオフの地合いが継続し、ドルは4週間ぶりに116円台に下落した。ロシア株が約10%と大幅下落する中、欧州主要国の株価が弱含んで推移している。ドルは下落幅を広げ、一時116.55円まで落ち込んだ。
市場では「どれほど調整局面が続くかは、まだ見極めが必要」(国内金融機関)との慎重な見方が多い一方、115円付近では国内投資家の買い意欲が観測されるとして「サポートになり得る」(別の国内金融機関)との声も出ていた。
「リスクオフ」ってのは、
リスクオフとは|金融経済用語集
リスクオフは、株式やコモディティ、高金利通貨など、リスクの高い資産を避け、国債や短期金融商品など相対的に安全と思われる資産に資金を移すことをいう。
ということらしいので、このところ進んでいた傾向を一旦少し戻して一服みたいな感じなのかな。日本経済の状態から見て、「リスクの低い円を買う」ということでは無いように思えるし。
ちなみにこの原油安、日本では税金の高さも相まっていまいちピンときませんけど、産油国では経済に打撃を与えるほどのインパクトになっていて、例えばロシアでは通貨が今年初めに比べて半分に下落しているそうです。
逆オイルショック:資源国通貨が総崩れ 世界経済に懸念 – 毎日新聞
国際原油価格が夏場以降5割近く急落する中で、資源輸出に依存する新興国の通貨が急落している。ロシア・ルーブルの価値は年初以来、対ドルでほぼ半減。南米、アフリカでも今年の通貨下落率が2ケタに達する資源国が続出するなど、「逆オイルショック」とも言える様相だ。
ロシアの他、メキシコ、ブラジル、ナイジェリア、ノルウェー、オーストラリアなどの通貨も売られていて、資源国の通貨が総崩れに。なぜこのタイミングで原油価格が下落しているのかイマイチよくわかりませんが(日米欧の景気減速、シェールガスなどあるらしい)、どこかの誰かの決定が回り回って極東の中小企業の明日の資金繰りに繋がってるわけで、世界経済って面白いなあ(怖いなあ)と思う次第です。もちろん、だからといって何か出来るわけじゃなく、それに粛々と対応してナントカ乗り越えるしか無いんですけれど。
来週、年明け、どうなっているんだろうなあ。
続きを読む