ゆくえ。
将番頭の曲にあったな、確かこんな曲。 今日は家族会議でした。 祖父が死んで、父親は生計を成り立たせることができなくなり、 望むと望まざるとによらず、何かを始めなくてはならない。 もちろん、僕も妹もすでに独立しているから、 自由にすればいい、でも、 なんだって勝手にやれば?ということじゃない。 やっぱり、心配はするし、いろいろ考える。 ただ、父親は、決して何もかもしゃべるような人間ではない、 むしろ、基本的には明るくて冗談ばかり言っている人間なのに、 こと自分のことになると、何一つ語ろうとせず、言葉にする努力もせず、 相手が自分のことをわかっていないということもわからず、 (年齢や見た目にしては少し古風なのかもしれない) 僕らは振り回されるばかり。 自分では、さ、思いついたままに生きよう、と思ったのかもしれない。 わからなくはないし…できることなら、そうさせてあげたい。 でも、あいにくと、もう、家出少年ではないわけで。 すくなくとも、母親の人生は巻き込むのだ、ということを認識して欲しい。 父親以外の家族は、どちらかといえば、本音で勝負する人間たちだ。 真面目なことを言うのに冗談で誤魔化す必要はないし、 自分の思考を省略して話すこともない。 だから、話し合いとしては相容れないことは、当たり前のことなのだ。 でも、たとえ家族以外の人間にはそうであってもいい、 でもとても重要なことであるなら、家族にだけはきちんと話して欲しい。 少し、いろいろなこと言い過ぎて、妹と二人でいじめすぎてしまったような気がする。 話せないからといって考えていないわけではない、それはわかっているつもりだ。 辛抱強く、質問をし、考え、意見を述べた。 だが、僕は、結局何も話さないまま結論だけを出す態度が変わらずに、 あきらめて退席してしまった。 『一緒に考える』というのであれば、いくらでも、どんなことでも付き合うよ。 でも、考えたことを聞けってんなら、ただ聞くか、聞かないかしかない。 それは家族じゃないよ、父さん。 非常に不安だし、心配だ。 でも僕は見ているしかないのだろう。