生しらす : すしブロマイドシリーズ。【傳編 2009】

生しらす


生しらす。

僕は静岡県静岡市の出身でありまして、子供の頃から生しらす、桜えび、黒はんぺん、静岡おでんなどをごく普通に食べて育ちました。静岡おでんは当時はそんな呼び名はなくてこれが“普通の”おでんだと思って「おでん屋」に食べに行っていたし、黒はんぺんはスーパーに普通に並んでいてはんぺんと言えば黒だったし(今でもそう)、桜えびは生が基本でよく夜釣りに出かけた父親が明け方港で水揚げしてた漁師の人から直接買ってきてわさび醤油で朝ご飯で食べたりしておりまして(ちくちく刺さるヒゲが感触的に美味しいの)、生しらすもそんな思い出の一部。

しらすって言えば釜揚げか生かで、大体半々くらいでした。ざっくりよそってざっくり食べるもんで、まさかこんな風に綺麗に握ってもらって食べるとは思いませんでしたが…やはり美味い。この不思議な銀色加減がいいんですよね。僕の中では白魚と同レベルに美味しいものという位置づけになっています。



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