とにかく懐かしかったです
今回プレイしたのは、10/31に発売されたSteam版の「HD-2D版 ドラゴンクエストI・II」に含まれる「ドラゴンクエスト」。通称「リメイク版ドラクエI」です。オリジナル版がファミコンで発売されたのは1986年。多分その頃にはもうバリバリゲームをやっていて(当時小4)、ドラクエも発売日か発売されて間もなく買って遊んでいたと思います。40年近く前のことなのでリメイク版と言われてもゲームの内容なんか覚えてないよ、、といいたいところですが、実は「ドラクエI」に関しては1993年に発売されたスーパーファミコン版、2006年に発売されたボーダフォン3G対応機種向けアプリ版でもプレイしたので、思ったよりは覚えてました。
Steamでは賛否両論
人気ソフトのリメイク版なのでそこそこ高評価なのではないかと思って買う前に見てみたところ、思い入れが強い人が多いのか思いのほか辛辣な意見が並んでいて、全体の評価としても「賛否両論」となっていました。主な意見としては「戦闘が難しすぎる」「モンスターがいやらしすぎる」「キャラクターが喋りすぎる」「シナリオが違う」など。解らなくもないですけどそんなに目くじら立てるほどのことでもなくね?(戦闘ぐらい自力で何とかしなさいよ、最近は攻略サイトもたくさんあるし簡単でしょう)と思ったので、迷わず購入。
ちなみに2025/11/16現在、評価は「やや好評」に上がっています。
クリアしてみての感想
絶妙なバランス調整
戦闘に関しては確かにシビアな面もありました。モンスターごとに強み、弱みが設定されていて、油断すると即全滅みたいなことも何度か。仮に全滅したとしてもすぐに教会に飛ばされるわけではなく、- 再挑戦
- オートセーブから再開
- 教会で復活
の3つから選んでゲームを再開できます。ボス戦で全滅してもレベル上げなどすることなく、戦略を調整して再挑戦することで突破できることもよくあり、むしろ逆にバランス調整上手く出来てるなあと思いました。呪文が増えたり、特技が追加されたり、オートセーブが導入されたりしてゲーム全体の難易度が下がっているので、せめて戦闘の難易度ぐらい上げないと全く歯ごたえのないゲームになってしまいます。そういう意味で、開発チームの苦労が伺えるなーと感じました。
ボリュームを補う頑張りが見える
キャラクターが喋ったり、シナリオや設定が追加されていることについても、ゲーム性を損なっているというよりかは「頑張ってるなあ」という感想でした。なんというかオリジナル版ドラゴンクエストって、当時としては革命的なゲームだったのですけどいかんせん40年前です。現代のゲームと比較するとさすがにボリュームが控えめで、バグ技使わなくてもRTAのネタになるぐらいのサイズでしかありません。だいたいが携帯電話で配信出来るぐらいですからね、、それを今改めてプレイするに当たって、全体の筋を変えてしまわない程度に新しい要素を盛り込んでゲーム性を豊かにしているというのが、様々な追加要素であり、いやほんとに大変だっただろうなと思います。プレッシャーもあったでしょうし。プレイ時間は24時間程度で(うち5時間ぐらいはラスボス前に念のためのレベル上げしてた)、そういう意味ではもちろん「ボリュームがもの足りないな」という感想はどうしても持ちますけど、それは決してリメイク版がオリジナル版より劣っているという意味ではありません。
そう、オリジナル版って今から考えるとすごい操作性でしたからね、、
容量の問題もあって「右を向く」という描写が出来なかったので、町の人と会話するときには会話コマンドを選択した後にその人がいる方向を東西南北で指定する必要がありました。ダルかったなあ。キメラの翼はラダトームにしか帰れないし、洞窟では松明か呪文で明るく照らす必要があったし、、そういうのを「味だ」と言うんならまあそうかもしれませんけど、便利に出来ることは便利にして欲しいと僕は思います。
んで、戦闘と同じようにただ便利にしただけでは全体のやりごたえが下がってしまうので、マップを複雑にしたり、ダンジョンを増やしたり、調整する必要があります。そう考えるとやっぱりここでも開発チームの苦労がしのばれるというか、ほんとに「頑張ってるなあ」というのが伝わってきて涙出そうになりました。
Steamで「これはドラクエIを知らない人間が作ったリメイク」みたいなことを書いてる人がいましたが、僕はそうは思わないですね。現在に合わせてゲームシステムをアップデートしつつ、変わってしまうゲーム性の中でオリジナル版の良さを活かすためにはどんな変化が必要なのかを、悩んで考え抜いて作られたリメイク作品だと僕は思います。本当にお疲れさまでした。面白かったです。
さて、「ドラゴンクエストII」もやるかー。
(こっちはオリジナル版が発売された1987年以来全くやってないのであらすじすら忘れてる)