グラフィック負荷上昇時に画面が乱れたり急に映像が落ちたりする問題がついに最終解決

液晶モニター・ディスプレイのイラスト(コンピューター)
これまでいろいろ試行錯誤して修正出来ていなかった問題に、ようやく最終的な解決方法が見つかったようです。長かった……






結論

電源タップの容量が足りていなかった ようです……



これまでの経緯

【PC】画面が乱れたり急に映像が落ちたりする(経過観察中)
【PC】画面が乱れたり急に映像が落ちたりする(その後)
そろそろグラフィックボードの挙動が怪しいので、新しい候補を見積もってみた
(続)新しいグラフィックボードを見積もってみた
グラフィック負荷上昇時に映像が落ちる問題【Windows11+NVIDIA GeForce】
グラフィック負荷上昇時に映像が落ちる問題【Windows11+NVIDIA GeForce】(その後)
【解決?】グラフィック負荷上昇時に映像が落ちる問題【Windows11+NVIDIA GeForce】
【解決!】グラフィック負荷上昇時に映像が落ちる問題【Windows11+NVIDIA GeForce】


最初に問題が発生したのは、2023年9月頃でした。


どういうタイミングで落ちているのかイマイチ謎なんですが、直近のシチュエーション、ある日曜日の午前中に落ちた時のことを時系列に沿って書き出してみると、こんな感じ。

  1. 8時頃パソコン(Windows 11)起動
  2. ネットを巡回したり日記を書いたり
  3. 11時頃から動画を視聴
  4. 11時半にディスプレイが2枚とも同時にブラックアウトし、映像が映らなくなる。パソコン自体は動いており、CPUファンも回っている
  5. 電源ボタン長押しで強制終了 → 起動
  6. 問題なく起動

この例ではタイミング的に「動画視聴が悪いんじゃないんか」となりますが、他のシチュエーションでは(自覚的には)動画を見ていなかった場合もありました。いや、サイト内で動画が再生されたり、意識せずにYouTubeにアクセスしたりしていたこともあったかも知れませんが、高負荷は掛けていなかったはず……

【PC】画面が乱れたり急に映像が落ちたりする(経過観察中) – NOBODY:PLACE


このあとブラウザの設定を見直したり、グラフィックドライバーを古いものに巻き戻したりして、対策を実施した時点では調子良くなったように見えつつ結局は再発するの繰り返し。動画を流しながらコーディング作業をする、動画を流しながらゲームをする、オンラインミーティングをしながらコーディングをする、、といったシチュエーションで特に前触れもなく、


ディスプレイが2枚とも同時にブラックアウトし、映像が映らなくなる。パソコン自体は動いており、CPUファンも回っている



という状態になっていました。発生するようになったタイミングにそれぞれ、


  • Windows11のアップデートがあった
  • グラフィックドライバーのアップデートがあった
  • ブラウザのバージョンアップがあった


などの要因となることがあったためてっきりそれらが問題を引き起こしているのだと思っていたのですが、、ある日のふとした気付きから電源周りが怪しいのではないか?と考え、電源タップを整理したら再発しなくなってしまいました。いや、再発しなくなったのは良いことなんですけど、なんというか、ものすごい徒労感が、、



電源周りビフォーアフター

使用している電源タップはサンワサプライのこちら。





同種の一般的な製品と同様、扱える最大容量は1,500Wです。これは電源タップの性能と言うよりも、コンセントの安全性の問題です。コンセントが発火しない安全な電流が15Aで、家庭用100Vコンセントの場合1,500Wになるということ。どんな高い電源タップでもそれを超えることは出来ません。

パソコンデスクの下にこの電源タップをひとつおき、デスク周りの全ての機器がこの電源タップに接続されていました。


調整前

コンセント1:電源タップ …… 最大1,076W
  • PC(最大850W)
  • ディスプレイ BenQ GW2480(27W)
  • ディスプレイ Dell P2418D(20W)
  • Anker PowerWave 10 Stand(最大10W)
  • Anker PowerPort Atom III Slim(最大65W)
  • Anker PowerPort 6 Lite(最大30W)
  • Anker Nano II(最大65W)
  • Echo Show 5(最大4W)
  • アースノーマット 蚊とり 黒ブタ(5W)

コンセント2
  • 空気清浄機 DAIKIN ACM75J-W(最大63W)



消費電力を全て足しても最大1,076Wで、僕としては十分余裕があると思っていたんですが、後から考えてみると、調子が悪くなった2023年9月というと、「Anker Nano II(最大65W)」といった大容量のUSB充電器を追加した時期に相当します。残り400Wというのは十分な余裕にはならなくて、電力の流れ方によっては足りなくなるということなのかも知れません。


で、これらを整理した結果がこんな感じです。


調整後

コンセント1:電源タップA …… 最大854W
  • PC(最大850W)
  • Echo Show 5(最大4W)

コンセント2:電源タップB …… 最大217W
  • ディスプレイ BenQ GW2480(27W)
  • ディスプレイ Dell P2418D(20W)
  • Anker PowerWave 10 Stand(最大10W)
  • Anker PowerPort Atom III Slim(最大65W)
  • Anker PowerPort 6 Lite(最大30W)
  • Anker Nano II(最大65W)

同室内の別コンセント
  • 空気清浄機 DAIKIN ACM75J-W(最大63W)


もともとあった電源タップには、メインPCと消費電力が小さいEcho Show 5だけを接続するようにしました。10個口なのでまだまだ空きはありますが、基本的にそこには何も接続しないように。残りの充電器などは、もうひとつのコンセントに別の電源タップ(部屋にあったやつ)を繋いでそちらに接続するようにしました。また常時稼働している空気清浄機については、同じ部屋の中の別のコンセントに移動。


そうしたら……あら不思議!これまでの不調はどこへやら。


繋ぎ方を変更してからまだ3日ぐらいしか経っていませんが、それまでは毎日落ちていた(特に深夜「ドラクエIII」をプレイ中にYouTubeを流しただけで落ちるのがすごい痛かった)ので、劇的な変化と言えます。メインPCでは常にDockerも動いていますし、電力食ってるんですよね、、商売道具なので仕方ありませんが。


そうでしたか、電気でしたか……



まとめと振り返り

きっかけは「グラフィックボードの補助電源が外れてるんじゃないか?」という思いつきでした。結果的には補助電源にはきちんと刺さっていて問題なかったのですが、そこからもしかして電力供給が不安定になる要素がどこかにあるのでは → 電源タップ!という気付き。完全にパソコン内(ハード的もしくはソフト的に)のことだと思い込んでいたので、全くの盲点でした。

全く気付いていませんでしたが、もしかすると問題が発生しているタイミングは、ガジェットの充電をたくさんしているタイミングだったのかも知れません。高性能充電器は高い消費電力で短時間で充電可能になっていますが、それが負荷になるとは考えていませんでした。でも65Wって実はすごい消費電力なんですよね……ディスプレイ2枚分よりも、空気清浄機のフルパワーより多い。しかもそれが3台。そうだったのか。。


同じような問題に悩んでいる方の一助になれば幸いです。



あと、今度こそ再発しませんように 🙏