南から北へざっくりと
どこかはすぐにわかると思いますがあえて言いません。でもこれ京都市の周縁部でよく起きていることなんだろうなあという。今よりパチンコ屋が元気です。
コルゲンコーワのでかい看板。興和株式会社京都支店は今でもありますが、なんかこじんまりしてます。
うどんや。もうありません。
パン屋。もうありません。
学習塾。もうありません。
左奥の布団屋さん。もうありません。
たばこ屋さん。建て替えられて1階に小さなタバコ売り場窓口がある、綺麗な民家になってます。
100円ローソン。もうありません。
左手の電器屋も右手の不動産屋支店も、もうありません。ただし不動産屋の方は南区ではかなり手広くやってる会社さんで九条油小路にでっかい本社があります。
左奥に氷屋さん(燃料とかも扱ってる)が見えます。店舗はもうなくて倉庫があるだけです。
左手の電器屋さん、右手のお惣菜屋さん、奥の衣料品店、どれももうありません。
左手の喫茶店はもうやってません。右手の王将は閉店して居抜きでラーメン屋になっています。右手前の靴屋は駐車場になってます。
右手のクリーニングや、製麺店ともにもうありません。
左手の米屋さん。建物はまだありますが店舗はもうありません。
右手の薬局はかなり縮小しています。
今は飲食店に改装された町家。この頃は普通に古い建物ですね。
左手前の美容院は今でも元気に営業中ですが、その隣の美容院はもうありません。今はインネパ料理店になってます。ただこの手前の路地奥にこじんまりした形で同名の美容院があったような……
左手のシャッターの店舗はそれぞれ八百屋さんと訪問介護が入っています。
左手の民家はもうありません。ホテルとコンビニ(ミニストップ)になってます。
北側からの眺め。全く印象が違います。2023年5月現在はこんな感じ。
商店街が住宅地になる
以前商店だったところはほとんどが建て替えられて住宅になっています。もちろん中には違う店舗が入居していたり、民家が飲食店などに改装されたりしている場所もありますが、全体としては商店街がゆっくりなくなっていったという感じが強いです。たまたまこの場所をピックアップしましたが、これ繁華街以外の色んな場所で起きていることだと思うんです。なんだろう、周縁部ではもうあんまり個人店が流行らないんじゃないですかね。それでも飲食店はまだ需要があるし多少行きにくくても好きな人は行くという感じがありますけど、布団屋さんとかクリーニング屋さんとか電器屋さんとか米屋さんとか、ネット通販や量販店で代替出来てしまうような商売は街から消えていっています。本屋さんとか代表例ですよね。
本来商店街というのは色んな種類の店舗が寄り集まって出来ていて、そこを通れば生活に必要はものが一通り揃うみたいなことだと思うんですけど、リアル店舗として存続が難しい店舗が経営されていた方が高齢になったなどの理由で徐々になくなっていき、気が付くと限られた業種が住宅地の合間に点在する通りになっていて、そうなるともうその道路は商店街ではなくただ通過するだけの生活道路でしかなくなっていくというね。
実際僕もスーパーやショッピングモールによく出掛けてしまうしなあ、、
人が増えればコミュニティは形成されるけど戻りはしない
京都市南区に限って言えば、市中心部の土地や建物の価格、賃料が上昇した結果、僕らみたいに周縁部に溢れてくる人がより一層増える中で、新しい家、新しいマンションなどが建ち、新しくコミュニティが形成し直されている印象があります。そういう意味で「街が死ぬ」ということはないだろうとは思うのですけど、店舗があって日常生活と結び付いているコミュニティと比べると、やっぱりなんかこう薄味な感じがありますよね。人が増えるだけではコミュニティは再生されないし、ましてや出来てる店舗がコインランドリーとか無人販売店とかでは、、
ある意味で住宅地と商業地が混在しているのが京都という街の特徴であるわけで、そういう意味で言うと「京都らしさ」というものは京都市周縁部ではゆっくり失われていっているのかも知れません。