IT後進国こその発展がなんか嬉しい

マイナンバーの個人番号カードのイラスト
韓国とか台湾とかと比較して「日本はITが遅れてる」ってよくDISられるんですけど後進国には後進国ならではの嬉しさがあるんだなと思うんですよ






例えばこんな記事とか

携帯電話サービス提供各社は、5月24日から始まる「MNPワンストップ方式」への対応を発表した。MNPワンストップ方式は、乗り換え先の携帯電話会社のWebサイトから申し込むだけで、電話番号はそのままに携帯電話会社を乗り換えられる仕組み。従来のツーストップ方式よりも手軽になることで、MNPが活性化すると見込まれる。

MNP予約番号はもう不要 ネットで完結する番号ポータビリティ、24日スタート – ITmedia NEWS

2月6日、全ての市区町村でオンラインによる転出届の提出が可能になった。マイナポータルから転出元市区町村に転出届を提出できる。これにより、転出元の市区町村への来庁が原則不要になる。

転出届のオンライン提出が可能に きょうから 市区町村への来庁は原則不要 – ITmedia NEWS


どちらも「そうあってほしい」ということが実現したというただそれだけのニュースではあるのですけど、でもその「そうあってほしい」ということがなかなか実現しないというのが日本の、特に行政関係の話なわけでしてそういうことが徐々に動き出したのはホントに嬉しい。



「先進国」の人たち

韓国や台湾のIT事情と比較しては例えばこんな話。


私は日本で福岡、大分、東京、富山、大阪、京都、福岡の順で回ったのだが、東京以外は少し迷うとWi-Fiを探すことが多かった。

中には市が整備するWi-Fiがあっても、接続が1回の接続10分で、日に5回しか利用できないという“制限付き”のケースもあって驚いた。

また、これらのWi-Fiを接続するときには必ずと言って良いほどメールアドレスでのログインを要求されるうえ、そのページへ変わるときも「Wi-Fiが切れてるんでは?」と思うほど遅い……という場面に何度も遭遇した。

「在日3世」の私が、韓国から久しぶりに日本に来て「ビックリした意外なこと」と、日本と韓国の「意外な違い」…!(豊 璋) | マネー現代 | 講談社


いやあほんとにね!それでも京都はまだ地方都市の中ではWi-Fiを解放しているお店の比率が高いと思うけれど、街を歩いていて普通にWi-Fiが飛んでる「先進国」から来た人たちにとっては日本は非常にツラい国だろうなあとは思います。京都市のWi-Fiとか公共交通機関のWi-Fiとかあるけど、同時接続可能数が少なすぎて激重で使い勝手悪いことが多いんですよね……アナログ回線かよ。

その他よく話題に上るのは、EVの普及率だとか、電子決済の普及率だとか、行政手続きのデジタル化だとかそういうことなんですけど、皆さんご存知の通り日本はまだまだ遅れていて、ちょっとでもマイナーな手続きになるとオール手書きで捺印必須とか、マイナンバーを手書き入力してマイナンバーのコピーを添付するとか、お前ら正気か?という手続きを要求されることが多いです。もうちょっとなんとかならんのか。



伸びしろしかない

ただまあうん、思うんですけどね。実現する技術力も経済力もない国ならともかく、経済大国ではないにしてもそれぐらいならまだ十分にある日本においては、IT後進国であることは面白さをたくさん残していることになるんじゃないのかなと最近は思います。その証拠に先にあげたような「無理だと思ってたけど出来るようになったんだ!」みたいなことが多くてすごい楽しい。

引っ越し近いんでこれとかも。


マイナンバーカードの住所情報を変更すれば、その情報が金融機関などにも渡り、一括反映するサービスが5月16日に始まる。河野太郎デジタル相が4月25日の会見で発表した。

マイナカードで住所変更したら、銀行など金融機関にも一括反映  5月16日開始 – ITmedia NEWS

旅券(パスポート)の更新と紛失時の届け出手続きが27日からオンラインで可能になる。これまでは都道府県などの窓口に出向いて書類提出が必要だったが、スマホで手続きできるようになり、利便性が向上する。

旅券更新、オンラインで可能に 27日から、「増補」廃止|47NEWS(よんななニュース):47都道府県52参加新聞社と共同通信のニュース・情報・速報を束ねた総合サイト


昭和の高度経済成長期の盛り上がりもこういう感じだったんでしょうね。先行してなくたってあとから追いつけば良いんだって。いつだって日本はそうやって発展してきたんだし。