こちらのリクエストは「100万の値引き」
物件価格からして100万円が小さくないのはわかるのですけど、周辺の相場とマンションのブランド、部屋の傷み具合などを考慮すると売値は若干高い。それでも便利な場所ではあるので、相場価格より多少高くても買うつもりでいたのですが、売主側不動産屋の言い分は、現在の販売価格は最初の値段から既に200万下げた価格なので(これ以上の値下げ交渉はしてくれるな)
いやーそういわれましても、そんなの知ったこっちゃないんですよね。相場より高いのは明らかだし。
ちなみに値引きがなぜ100万からだったかというと、元々僕らのリクエストは「200万から値引き交渉開始」だったんですけど、買主側不動産屋が売主側不動産屋に「いくらぐらいの値引き交渉だったら売主さんの気持ちを害さないですか」と聞いた結果「100万ぐらいなら」という返答があってこういう結果に。いやー。200万言うたじゃないですか。むこうの古狸に上手く丸め込まれたかなあ。
売主側不動産屋からの返答は「40万値引くから残置物自分で処理して」
待て待て待て。残置物に関しては、出来たら使ってくれたら有り難いけど要らないなら全部こちらで処分しますので
ってあなた言いましたよね。馬鹿でかい作り付けのテレビ台とか、デカいこれまた作り付けの食器棚とか、全居室にエアコンとか、色んなもんを置いていってあとはそっちで何とかしてよってそんなの通るわけないでしょう。
部屋自体は一部の床がペットのせいで傷んでたのを除けばとても綺麗だったけれど、そりゃあないわ。買主側不動産屋は「知り合いに頼んで2万ぐらいでやってもらいますので」と言ってくれたけど、いや、そういうことじゃないんですよね。。
しかも、僕ら知ってんですよ
僕らここ3ヶ月不動産情報にびったり貼り付いて暮らしてるので、この物件が200万高い価格で販売開始した数日後にすぐ200万下げられたこと、知ってるんですよ。売れ残って下げたわけじゃなくてね。そう考えると最初から200万高い値段で売り出しておいて、すぐに希望販売価格に戻して「値下げしました」って言ってるだけなんちゃうのと。値下げ交渉に応じないための「アリバイ」作りでしょ?不動産には定価がありませんから問題にならないんでしょうけど、これ小売りでやったら普通に景品表示法における二重価格表示の不当表示にあたりますよね。いや不動産でもアウトかも知れんな。
同一の商品について「最近相当期間にわたって販売されていた価格」とはいえない価格を比較対照価格に用いる場合には、当該価格がいつの時点でどの程度の期間販売されていた価格であるかなどその内容を正確に表示しない限り、不当表示に該当するおそれがあります。
二重価格表示 | 消費者庁
不動産における数日間の販売実績が「相当期間」に当たるのか?という話です。
もちろん僕らが知らないだけで、半年前に値下げ前の値段で不動産サイトに出稿してたけど売れなくて1回引っ込めて、1ヶ月前に再び出稿して(つまり直近半年間は値下げ前の値段で売っていて)それを数日後に値下げしただけ、ということも可能性としてはあり得ますが、だとしても心証は非常に悪いです。どう考えてもね。
そういうわけで、価格と言うよりは心証的な問題で決裂しました
売主が1円でも高く売りたいと思うのは仕方のないことだと思うんですよ。商売ですからね。でもやり口があまりに汚い。不動産取引なんてそんなもんかも知れませんけど、もし普通にスッと取引が進んでたら100万の値引きじゃなくても交渉成立してたかも知れないんですよ。「端数の80万、残置物は売主側で撤去」とかね。値引きがなくて200万値下げしたことに対する納得いく説明でも落ちたかも。なるほど、確かにそれなら元々200万値引き済みなんですねってね。だってこっちは買いたいと思ってんですから。現在の不動産物件周りが売り手市場なのはわかるけど、いやー、素人相手にそこまでわかりやすい商売されるとこっちも引くわー。
僕ら素人と、若くて一生懸命だけどちょっと人が良すぎる買主側不動産屋と、3人まとめて売主側不動産屋の狸爺になめられた感じでした。勉強になりました。いや、勉強になったのは良いんですけどまた引っ越し先選定が振り出しに戻りまして、来年6月末には退去しないといけないんですけどこれ間に合うのかしら。。