かつて京都で泊まったことがあるホテルシリーズ(その4)「京都シティホテル」

京都シティホテル
シリーズ4回目は堀川通沿いに「かつてあった」ホテル、「京都シティホテル」です






堀川通の美しいイチョウ並木が目の前に




いつ泊まったのか記憶は定かではないのですが、広い道路とイチョウ並木がとても印象的だったのを覚えています(といっても我が家の京都旅行は必ず年末年始だったので、イチョウ並木に葉は無かったと思いますが)。ホテルのロビーは2階にあり、外観はビジネスホテル的だけど観光客や家族連れも泊まれる、京都に昔から良くある感じのホテルでした。シリーズ2回目で紹介した「京都セントラルイン」と似たような立ち位置です。


内部施設に関してもあんまり記憶がないのですけど、Leafの過去の記事を見る限り眺望の良いカフェ&バーがあり、小さいながら綺麗に整ったホテルという印象です。


それだったら、美味しい朝ごはんを目指して起きれば、もっと朝時間を充実できるんじゃないか!と思い立ち、朝ごはん情報をリサーチしていると、堀川今出川近くの「京都シティホテル」にボリューム満点の朝ごはんビュッフェがあるとの噂を聞きつけました。

朝時間を充実させたいなら、朝からしっかりパワーチャージせねば!ということで、早速お伺いさせていただくことにしました。

朝時間を充実させたい!「京都シティホテル」のボリューム満点な朝食を堪能してきた | いってみた!やってみた! | WebLeaf 京都を知る、京都で遊ぶ。


大資本のホテルがバカスカ出来る前は、こういうこじんまりとした良い感じの小さなホテルか、修学旅行生向けの大箱ホテルが京都の定番だったんですよ。まあ僕もこのシリーズを書きながら思いだしたぐらいなので、時代は変わるということなんだろうと思いますが。



新型コロナウイルス感染拡大の影響で残念ながら廃業

京都シティホテル(柴田能英社長、京都市上京区)は3月15日までに事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入った。帝国データバンクによると、「負債は推定4億円」という。

 同社は1979(昭和54)年3月に設立したシティホテル運営業者。客室数74室を有し、宴会場や大浴場も備え、ビジネス客や国内外の旅行客、修学旅行など幅広い需要に対応。2018年1月期には年間収入高約3億円を計上していた。

 しかし、近年はホテルの建設ラッシュによる競争激化で、業況は低迷。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、観光客需要は大幅にダウン。21年1月期の年間収入高は約4800万円に落ち込んでいた。

 その後も長引くコロナ禍で集客に苦戦していたなか、業況改善の見通しも立たないことから今回の事態となった。

京都シティホテル、自己破産申請へ 「負債は推定4億円」(帝国データバンク) – 旬刊旅行新聞 – 株式会社旅行新聞新社


2020年、新型コロナウイルスの影響が出始めた当初は、レストランメニューのテイクアウトを積極的に展開したり(ローストビーフが美味しそうでした)、デイユースをPRしたりして頑張っていたんですけど、それらも次第に見掛けなくなり気付いたら潰れてました。1階にスーパーマーケットが入っている関係で良く行くのですけど、現在は締めきられたまま人気(ひとけ)がない状態です。

現在の京都シティホテル






切ない。




そのうちまたどこかの資本が買い取って新しくホテルとして再生されるんでしょうけど(「京都セントラルイン」のように)、それにはまだまだ時間が掛かるのかも知れません。


こういうホテルがなくなって妙に豪華風で綺麗風なホテルばっかりになるの、常に変わり続けるのが京都であり、それが時代の流れなんだというのはわかりつつも、なんか惜しいなあという気がしないでもありません。旅行でチェーン系のホテルに泊まることはよくありますが(安いから)、こういう地元資本の地味なホテルこそが本当は楽しいんですよね。。