ハコ企業(箱企業)は、一般投資家を騙して株式市場からお金を巻き上げる、不公正ファイナンスの道具として使われる企業をいいます。
ハコ企業とは|株式用語集|iFinance
具体的には、怪しい仕手筋や投資ファンドに乗っ取られ、裏付けのない新規事業をぶち上げて新株発行(資金調達)を繰り返しながら、社名もたびたび変更し、その一方でキャッシュの流出を続ける不振企業をいい、最終的には業績不振を拡大させ、上場廃止や破綻に至るケースが多いです。
一般にハコ企業は、当初は本業が好調で上場したものの、その後、業績が大きく悪化し、株価が低迷する中、怪しい資金が入って買収され(乗っ取られ)て「ハコ化」し、その後、株式市場を利用して、一般投資家からお金を巻き上げると共に、対象企業の保有資産を食い尽くし、最終的には逃げ去るという手口になっています。
具体的に言及してなんか面倒なことになってもアレなのでアレしておきますけど(その辺の流儀がわかんないし)、ちょっと検索すれば出てくるそっち方面で有名な企業が値上がり率ランキングに顔出してるともうなんかこう、また資金が投入されているのか、それとも投機目的で買ってる人がいるのか、見物に行きたくなります。自分では絶対買わないけど、チャートを見るのは楽しそう。ちなみにその企業の直近半年間のチャートはこんな感じ。
かつては4,970円まで上がったこともあるのに(2013年5月)、最近は100円前後で推移しています。価値が50分の1になってます。詳しくはこちらの記事を参考になどなさるとアレかと。真偽のほどは知りませぬ。
末期のハコ企業テラ、誰かが誰かに相場操縦を匂わせる怪しい音声が流出 : 市況かぶ全力2階建
すごい世界ですね。
投機目的にならないように気をつけます
大企業で株価が高いと単元株で買ってもそこそこの資金が必要になるのでついつい株価安めの企業を探してしまうのですけど、ビジネス規模が小さいとか、株分割したばかりとかならともかく、何やってるかよく解らないけど株価が異常に安いとかだとこういうこともあるみたいです。投機目的のデイトレーダーで、100円の株が102円になる利益を拾いたいみたいな人たちにとっては触る価値がある株なのかも知れません(いつ破綻するかわからないチキンレース)。この記事にあるこんな心情でしょうか。
私自身、かつては「仕手株」、「ボロ株」といった株価が極端に低い銘柄に投資をしていたことがありました。
ハコ企業には手を出すな!不公正ファイナンスを知ると投資力が格段に上がる理由 | 1億人の投資術
仕手化した銘柄をデイトレードなどの短期売買で取引するケースもありましたし、決算資料などを見て「この会社は連続赤字だけど、大きく化けそうな夢がある」と中長期投資をしたこともあります。
なぜなら、株価が極端に低い「仕手株」や「ボロ株」には、一発逆転の大儲けができるチャンスが眠っているような感じがするからです。
しかし記事では続けてこう綴られています。
しかし、株価が極端に低く業績もふるわない株は、ハコ企業となり「不公正ファイナンス」によって、反社会勢力や反市場勢力にお金が流れていることが少なくありません。
ハコ企業には手を出すな!不公正ファイナンスを知ると投資力が格段に上がる理由 | 1億人の投資術
そうした企業は「夢」を売って投資家からお金を吸い上げます。お金を失った投資家は、下がった株価を見て「ただ運が悪かっただけ」だと思うかもしれませんが、実はそれは最初から仕組まれている可能性すらあるのです。
私は、こうした事実があることを知ってから、ハコ企業に手を付けるのはやめました。
自分が大好きな株式投資で、反社会勢力や反市場勢力を儲けさせるような行為はすべきではないと思ったし、それは自分自身の資産を防衛する「株式市場で生き抜くための手段の一つ」でもあると思ったからです。
なるほどね。株を買うというのはつまりその企業への投資活動です。そういう意味でこういう「ハコ企業」はまともな投資家が触っではいけない株なんでしょうね。
正直言ってそんな危ないの上場停止しとけよと思うんですけど、東証のシステムではどうにもならないんでしょうか。よくわかりませんが。
面倒なのは「正常な会社だったのに経営不振だなと思っていたらハコ企業になっていた」というケースが存在しているらしいことで、株主が変わって新規事業を立ち上げるみたいな話が頻繁に出るあの会社とかあの会社とか、今思うとああいうのが「ハコ企業」だったんだなと思って合点がいくんですけど、そのことと積極的な経営とをどうやって区別して見抜くのか?といわれると自信ないなあ。この辺の資料をチェックしつつ、情報を集めるしかないんでしょうかね。怖い世界だわー
報道発表(令和4年)―不公正取引関係:証券取引等監視委員会