一番多いのはもちろん猫です
言うまでもなく猫に遭遇する確率が一番高いです。住宅地であれ山の際であれ猫はどこにでもいますし、基本的に野良が許されない犬に比べて猫は割と許容されることが多く（地域猫の場合もあるしどこかの飼い猫が夜散歩してる場合もある）、よく見掛けます。ちなみに深夜に遭遇する猫の中で一番心臓に悪いのは暗闇から飛び出てくる猫や横切る黒猫……ではなく、大通りを横断する猫です。京都御苑の西南北は大通りで囲まれておりそのうち南側の丸太町通りは片道3車線で深夜でも割と交通量がある道路なのですが、いやあ、渡るんですよ平気で。きちんと両方から来る車両が見えた上での横断なんだとは思いますけど、結構います。
昔疑問だったんですよね、大通りに囲まれて陸の孤島と言うべき京都御苑になんでこんなにたくさんの猫がいるのか。誰かが捨てているのか、それとも住宅地と接している東側から侵入してきているのかなんて考えていたんですけど、夜行性の野良猫にとっては何のことはない普通に道を渡って入って来ているだけでした。中に入ってしまえば自動車に轢かれることはまず無いし、天敵もほとんどいないし、餌があるかどうかは解らないけど小鳥もいれば野良猫に餌をやる変なおばさんもいる（東側の路地に夜21時前後によく出没する）ので食うには困らないみたいですね。困ったら帰れば良いし。
猫ってつええな。
次に見掛けるのはイタチ
意外かもしれませんがイタチはかなりの頻度で見掛けます。暗闇から飛び出してくるので、野生のイタチなのかそれともどこかの家庭から逃げ出したフェレットのような動物なのかはわかりませんが、猫に比べてしっぽが長く跳ねるように走るのですぐにわかります。狐ほどは大きくないし、リスよりは大きい。山の際（西賀茂とか松ヶ崎とか）で見掛けることが多いですが、意外に住宅地でも見掛けます。目撃頻度から考えると京都御苑とか北野天満宮とかにも住んでるんじゃないかな。木が茂っている場所にはいるかも知れない。
今までで一番驚いたのはタヌキ
山もあるし動物としては存在しているだろうとは思っていますけど、犬ぐらいのサイズで明らかに犬じゃない動物を目にすると結構驚きますね。
しかも、僕がタヌキを目撃した2回のうち1回は京都御苑外周を走ってるときなんですよ！びっくり！そんなところにタヌキがいると思わないじゃないですか……猫のときに書いた通り、京都御苑というのは街の真ん中にあって住宅地と大通りで仕切られたおよそ自然とは言いがたい孤立した公園なんですよ。そんな公園から外周の速攻に向かって突進してくる明らかに毛むくじゃらで灰色で猫の3倍ぐらい体幅がある哺乳類がいたらそりゃあびっくりしますよ。
残念ながら僕は走ってたし、向こうは側溝を塞ぐ蓋の下に隠れてしまったしで詳しくは観察できませんでしたが、アレは明らかにタヌキ。びっくりしました。どうやって京都御苑までやってきたんだろうなあ……本当に住んでるのかなあ。もしかして化かされた？興味は尽きません。
ちなみに：それ以外で見るっていうと鹿とヌートリア
鹿は野生の鹿が宝ヶ池に下りてくるそうですが、自分では見たことはありません。ただ上賀茂の山際を走ってるときにガサガサッと言って鹿らしき陰がいたのを見たことはあります。さすがに「しかでした」とは言いませんでしたが。ヌートリアは鴨川に住んでるやつらですね。一時期五条大橋の下らへんでたくさん見掛けたんですが、台風で増水したあとは見掛けなくなりました。下流に流されていったと聞くのでそういうことなのかも知れません。桂川とか淀川とかで繁殖してるのかな。わからんけど。可愛らしい見た目に反して凶暴らしいですね。
あとあり得るのは猪とか熊とかですけど、さすがにそうなってくると命の危険を感じるレベルなので勘弁して欲しい。刺激すると時速50km以上で走るらしいじゃないですか。そんなの逃げ切れるわけねえ。幸い京都市市街地では熊の目撃情報って聞いたことないので（左京区花背とかでは目撃情報あり）、大丈夫だとは思うんですけど。
京都市も意外に自然が近いですね。普段暮らしてるとあんまり感じませんけどね。
