「マラニック」=「マラソン」+「ピクニック」

友人が「ウルトラマラニック」の70kmの部にでていてすごいなあという話をしてたら、奥さんから「マラニックって何?」というもっともな質問が来ました。普通の人は知らんよね。僕自身も参加したことないので、なにか解説の記事を探してリンクしておこうかと。



NPO法人日本ライフロングスポーツ協会さんによる解説はこんな感じ。


マラニックとは、マラソンとピクニックを合わせた造語です。タイムや順位を競うのではなく、それぞれのペースで自然の景色や観光名所、史跡仏閣などを巡り楽しみながら歩いたり、走ったりするスポーツです。 普段見慣れた景色でも自分の足で巡ると新しい発見があったりします。 無理せず身体を動かして「見て」「知って」「楽しむ」ことがマラニックの面白さです。 四季折々の景色を楽しみながらコースの途中で観光や記念写真を撮ったりして風光明媚なロケーションで休憩し食事をしたり新たな友達と交流を深めたりと熟練のランナーから初心者まで誰でも気軽に参加できる楽しみいっぱいのイベントです。

マラニック – NPO法人日本ライフロングスポーツ協会



日経新聞の記事もありました。ランニングインストラクター、斉藤太郎さんの記事。こっちのがさらにわかりやすいかも。


皆さんは「マラニック」をご存じですか? マラソンとピクニックを合わせたもので、楽しみながら走る方法の一つです。私は5月の連休期間中、好天と新緑の美しさに誘われ、千葉県佐倉市から旭市までの50キロをのんびり走りました。自分の足ではるか遠くの目的地へたどり着く達成感を味わえるだけでなく、急がず景色を眺めながら進む過程には多くの発見や出会いが待っています。

マラニックはレースとは違ってタイムを競うものではありません。一定のペースを保つ必要もありません。走ることもあれば歩くこともある。景色の良い所で休憩したり、写真を撮ったり……。自分なりのリズムで一歩一歩を重ねます。

楽しく走る旅、マラニック ゴールは温泉・グルメ…: 日本経済新聞



例えばマラニックイベントでは

友人が参加したのは「ウルトラマラニック」なので70kmですが、距離は結構いろいろ。例えばこのNPO法人日本ライフロングスポーツ協会さんが開催している「京都西山トレイルマラニック」は嵐山や嵯峨野を中心に走って16kmぐらい。タイムは計測しないし、観光しながらのゆっくりランです。開催の注意事項から抜粋。


・先導者が引率をし、観光や写真撮影をしながら、ゆっくりのペースで全員一緒に走ります。
・途中に1ヵ所エイドを設けます。(飲料・軽食提供)
・トレイルコースは急なアップダウンや滑りやすい渓流沿いのコースを通ります。スリップ等に気を付け安全走行を心掛けてください。
・コースは一部一般道路を利用し観光地や住宅地を通ります。信号などの交通ルールを遵守し、住民や観光客の皆様の迷惑にならないようマナーを厳守をお願いします。

京都西山トレイルマラニック – NPO法人日本ライフロングスポーツ協会


トレイルコースを利用した観光ランっていう感じでしょうか。



1人で走るマラニックをやってみても良いかも

マラニックを調べると多くはみんなで楽しんで走りましょう!みたいなノリで、僕みたいに常に1人で走っていて観光はおろか人と一緒に走るということを基本的にしない人にはあんまり縁がなさそうな気はしますが、しかし「マラニック」の定義をよくよく考えてみればこれ1人でやっても良いわけですよね。昼間に「今日は京都東山を回ろう」と決めて動きやすい服装と最小限の荷物(最初のフルマラソンのときに不安で買ったトレイル用のリュックがあります)を持って出掛け、ゆっくり観光しながら半日ぐらい掛けて走る。

ポイントは事前に観光ポイントをきちんと調べておくってことかなあ。1人の場合誰も引率してくれる人がいないわけだし、それをしないといつの間にか普通のロングランになってしまいそうなので。気付いたら全力で走ってて、違う、こういうことがしたかったんじゃないんだみたいな。

ゆっくり走るとはいえ結局は汗だくになるので飲食店や神社仏閣の建物の中に入るのは厳しいかも知れないけれど、公園や広い境内なら大丈夫だろうし、景色を見ながらゆっくり走るだけでも楽しそうです。夏はちょっと厳しいけど、春秋なら良い季節ですね。70kmは無理だけど20kmぐらいなら気軽に出来そう。



……ここまで書いて思いだしたけど、そういえば僕、京都マラニックの本持ってました。そうだった。この本を参考に今度計画してみようかなあ。