こうした行動は決して褒められたものではないけれど、でも去年の緊急事態宣言時はもっと厳しかったし大学の授業もなかった(もしくはすべてリモートだった)から、友達と会うこともなくひたすら孤独だったわけで、そういう事情から考えると気持ちは解ります。もう限界なんですよね。僕は今でこそ別に1人でも構わんと思えるけれど、自分が大学生だった頃のことを思い返してみれば、そりゃまあ友達や仲間と飲んで騒ぎたいと思ってましたよ。それで楽しく過ごしてこその大学生活だと思うし、それを1年我慢したというだけでもうよくやったと思うんですよね。これ以上は無理やん?
それでも個人的にはちょっと怖いので、くだんのガレージBBQを見掛けたときには少し距離を取って通過しましたし、たむろしている学生にはあんまり近付かないようにしていますけど、まあでもたむろしているから新型コロナウイルスに感染しているというわけでもないですしね。屋外であればまあ良いのかなと思って最近は見ています。
我慢の限界なのは若者だけではない
「社会のルール」から逸脱することに対して大学生は割と鈍いというか緩いというかそういう感じなので、集まって飲んだりしちゃうわけですけど、本当は僕たち大人だってもう我慢の限界ではあります。うちの奥さんでさえ「あー、居酒屋行きたい。オシャレなクラフトビールとかそんなのじゃなくて、生ビール飲んで付き出し出てくるようなそんな感じの店に行きたい」と言いだしていて、お前そんなに生ビール好きじゃないだろと思いつつ、でもその気持ちには全力で同意します。行きたいよね。そろそろ。「社会のルール」に対して意識が緩い人というのは大人の中にもいまして、この間見掛けたのは恐らく警備員かな……日焼けして深いしわが刻まれた50~60代のおっさん4人が烏丸今出川のファミマの前で文字通り酒盛りしてました。若者でもさすがにそこまであからさまなハメの外し方しないんで、やっぱこうたがが緩んじゃうと年取った人間の方が無茶するよねっていう感じはあります。新型コロナウイルス対策の一環で、今までは店頭に出していたテーブル椅子を撤去してるからそういうことになってるんでしょうけど、もうちょっとなんかこう。
とはいえ、元からあった基本的なルールを無視するのは違う
このニュースとかね。端的に言ってろくでもないと思うんですよ。宇治川に架かる天ケ瀬吊橋(つりばし)(京都府宇治市宇治)周辺にある火気厳禁の公園や私有地で、バーベキューが盛んに行われている。放置されたごみが散乱し、地元住民らは「本当にマナーが悪い。やめてほしい」と訴えている。
公園や私有地で「禁止行為」のバーベキュー相次ぐ 無断侵入やごみ散乱も|社会|地域のニュース|京都新聞
大型連休中の4日午後2時ごろ、記者が現地へ向かうと、乗用車約80台が路肩などに止まっていた。約9割は京都ナンバーで、府民とみられる多くの若者や家族連れが、右岸の空き地を中心にバーベキューを楽しんでいた。
6日午前10時半ごろに改めて訪れると、空き缶や割り箸、紙皿などが散乱していた。付近を毎日散歩しているという男性(71)は、春や秋の休日には以前からごみが多く捨てられていたが「今回の量は例年以上」といい、「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言で休業するキャンプ場もあったので、より多くの人が集まったのでは」と憤る。
そもそも、同吊橋周辺でのバーベキューは禁止行為に当たる。市観光振興課によると、左岸の公園は市の管理基準で火の使用を禁じており、右岸の空き地も私有地のため「本来は無断で立ち入ることも許されない」と強調する。
新型コロナウイルスとは関係なく本来バーベキューをしてはいけない場所でやるということ自体間違っているし、その上、ゴミをその場所に捨てていくなんて言語道断。キャンプ場が閉鎖されたり公園でのバーベキューが禁止されたりして、バーベキューを楽しめる場所がなくなっているのはわかるし、そういう意味でここにも「我慢の限界」があるのはわかるけれど、このルールの破り方は違うんじゃないかと僕は思います。それはダメだろ。
どうも緩いついでに基本的な倫理観まで緩くなってる人が出てきているようですが、新型コロナウイルス対策としてのルールに異を唱えることと、それ以前からある基本的なルールを無視することとは別次元の話じゃないですか。ダメなもんはダメです。新型コロナウイルス以前の話として、許可された場所以外では行わない、ゴミは必ず持って帰る、人としてそれぐらいは徹底して欲しいですね。そう思います。