配車サービスとしてのUber Japanは、なぜ日本市場で立ち上げに失敗したのでしょうか? 2014年3月にアプリによる配車サービスをスタートしたUberですが、あれから7年。今や東京でUberといえば、フードデリバリーのUber Eatsを指すようになっているのではないでしょうか。
なぜUber配車サービスは日本で失敗したのか? | Coral Capital
日本でのUber失敗の原因は、いろいろな説明があり得ますが、この問いに対する答えには、今の日本のスタートアップ・エコシステムにおける重要なテーマが潜んでいるのではないかと思います。
日本におけるUberのビジネス展開について、オリジナルである海外でのサービス、いわゆる「相乗り」を出発点に日本と海外の意識の差を論じる記事になっています。まあなんだろう、主語がでかすぎて当てはまらない例を探すのが簡単すぎ(例:USEN)「そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれない」としかいいようのない記事になっているのが残念なところなのですけど、この記事の主旨をガン無視して日本でUberがやりたかったビジネスについて書くと、
- 法律でガチガチに固められてて罰則も重い(運転者に対し3年以下の懲役または300万円以下の罰金)のでいわゆるタクシー的なサービスは作れない
- 社会的にも望まれてなかった(既に台数が十分あり、安全で安価。すぐ利用出来る)ので、法律を変えるまでには至らなかった
- 路線変更した結果、タクシー会社と提携した配車アプリとしてはまあまあ成功してる
といった辺りが平均的な見方なんじゃないかなと思います。そこに日本人がとか海外がとかそういう要素がどう絡んでるかは知らん。興味もないです。
言いたいことはこれだけ
東京は知らんけど、京都のUberは「MKタクシーを柔軟かつ急いで自由に呼び出せる神アプリ」なので、非常に価値が高い。
- MKタクシーはタクシー乗り場に並びません。基本、流しです。
- 忙しい時間帯、夜間は電話を掛けても繋がらない、繋がっても配車が決まるまで30分以上掛かるとか余裕であります。人気があるので。
- MK純正のアプリを使って呼び出す場合、忙しい時間帯は配車30分以上前からの予約が必要です。
これに対してUberを使うと、
- リアルタイムでマッチングするMKタクシーを探すので、早ければ5分ほどで到着します。
- サービス開始(2019年4月頃)からしばらくの間はマッチングまで20分以上掛かることもありましたが、最近はほとんどのMKタクシーがUber対応になったので、市中の台数が減る17時前後であっても10分以内に到着します。
控えめに言って神アプリです。みんな(京都では)Uber使え。
(MKが嫌いな人、Uberでも捕まらなかった人は諦めて「GO」でヤサカ呼んでください)
ちなみに
MKタクシーとの提携を始めた当初は、利用者のほとんどは外国人だったそうで日本人の僕はだいぶ珍しがられました。最近は新型コロナウイルスの影響でインバウンドが減って、相対的に日本人の利用者が増えてる(というかほとんど)だろうとは思いますが。その辺についてはほかの記事でも書いているので良ければどうぞ。
UberとMKタクシー ~ 実際に使ってみた – NOBODY:PLACE
MKタクシードライバーがUberを熱く語る – NOBODY:PLACE