【今日のニュースから】トランプ前アメリカ大統領、弾劾裁判では無罪評決

BBCの記事から。



ドナルド・トランプ前大統領が連邦議会襲撃を扇動したとする弾劾裁判で13日、米上院(定数100)は無罪評決を下した。

「トランプ氏のうそ」を共和党幹部が非難も、有罪に反対 弾劾裁判の審理終結 – BBCニュース


アメリカ上院議会は現在、民主党派が50人(民主党48人、無所属2人)、共和党が50人と数の上で拮抗しており、トランプ前大統領の支持母体である共和党が反対に回れば、弾劾裁判の有罪に必要な2/3以上の票は集まらない予定でした。なので、無罪評決もそういうことなんだろうなと思っていたら案外そうじゃなくて、共和党の議員も愛想を尽かしてるんだなあという感じ。


57人の上院議員が有罪を支持したものの、必要な3分の2以上の67票には達しなかった。共和党からは7人が有罪を支持した。
共和党幹部のミッチ・マコネル上院院内総務は評決後、トランプ氏は連邦議会襲撃に「責任」があり、「みっともない、無様な任務の放棄」だと批判した。
大統領を退任したトランプ氏への弾劾裁判は違憲だとの考えを示していたマコネル氏は、トランプ氏のうそを非難したものの、評決では有罪に反対した。

「トランプ氏のうそ」を共和党幹部が非難も、有罪に反対 弾劾裁判の審理終結 – BBCニュース



要は、トランプ前大統領に責任があったとしてももう大統領じゃないから弾劾は出来ないってことらしいです。まあ確かにな……弾劾されるとどうなるかというと、


アメリカ合衆国の弾劾裁判制度は、イギリスの制度を継承している。合衆国憲法第2条第4節によると、 大統領、副大統領及び合衆国の全ての文官は、反逆罪、収賄罪又は其の他の重罪及び軽罪に就き弾劾され、且つ有罪の判決を受けた場合は、其の職を免ぜられる。

弾劾 – Wikipedia


ということで、もう退任してる人を遡って辞めさせたところで別にもう意味なくね、ていうか今時点でその職にない人を裁けるの?その疑問はまあわかる。ただ弾劾裁判自体は合憲であると認められているので、これはある意味で国民の手前トランプ前大統領を擁護することは出来ないけど、共和党員のこと考えると表立ってトランプ前大統領に反対票を入れるわけにもいかない共和党議員の苦肉の策かなあという気もします。


ただまあ弾劾裁判が終わったところでトランプ前大統領が完全に無罪と言うことはなく、


弾劾裁判で無罪となってもトランプには巨額の借金と司法妨害、公職選挙法違反、反乱教唆などに対する刑事訴追が待っている。一族が経営するトランプ・オーガニゼーションにも捜査の手が伸びるだろう。

トランプ前大統領の弾劾裁判、「無罪が濃厚」な理由とは | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン


ということらしいので、なんらかの形で責任をとり続けることにはなるのかなと思います。70歳越えて大変な晩節になりましたね、トランプさんは。人生何があるかわからんな。