久しぶりにテレビを見てああ、クソだなあと思いました。

テレビを見ながらお煎餅を食べている主婦のイラスト
テレビそのものがクソだというわけじゃないんですよ。ドラマにせよドキュメンタリにせよもちろんバラエティにせよ、良い番組がたくさんあるらしいということは知っています。ただうちにはテレビがなくテレビ番組を見る習慣が無いので、そういう良質な番組に触れる機会がありません。ごくわずかな機会にたまたま出会ったテレビ番組がクソだったという話。



先日、ペーパードライバー回避のための練習も兼ねて、滋賀県のショッピングモール(かつて廃墟寸前にで有名になった「ピエリ守山」。今は普通のショッピングモールとして再生しています)にあるスーパー銭湯に行ったんですよ。休憩室やロビーの他に、露天風呂やサウナ内にもディスプレイがあってそれぞれ違うチャンネルの番組を映していたんですけど、時間帯が平日の夕方だったこともあって画面にはいわゆる報道バラエティみたいな番組(正確に言うと情報バラエティ内で報道っぽい話題を扱うコーナーかな)が映ってました。

話題は安倍首相の退陣からの次期首相について。そういう番組で政治ネタを取り扱うのは別に良いんですけどね、なんですかね、コメンテーターとして並んでいる吉本芸人に「退陣発表後の安倍さんの支持率上昇はなぜなんでしょうね?」なんていう質問が普通に投げられ、質問された芸人は小難しい顔をしながら「やはりそれは……」とか答えてたんですけど、いや、それ要る?公共の電波でそんなおっさんの「ぼくのかんがえ」を流す意味ってなんかあんの?関西制作の番組なら関西の大学の政治学の先生呼んできた方が良くない?


かろうじて月亭方正が無根拠な批判は避けつつフラットな感じで捉えながら、シュールな笑いを交えようとコメントしてましたけど、いやそう、それならまだわかる。方正は頑張ってた。でも他のおっさん芸人は何やってんの。なんで偉そうに政治家に説教してんの?君ら何で飯食ってんのって話じゃないですか(ああ、焼肉屋か)、呼ばれた仕事を断るのは難しいかも知れないけど、どう考えても呼んでるヤツと質問振ってるヤツが頭おかしい、でも芸人側にだって振られた質問への答え方ってあるんじゃないですかね。



楽しい社会を作ることにもっとコミットして欲しい

今どきは、この程度の低いおっさんの無根拠な感情論が公共の電波で垂れ流され、それを市民が聞いて首肯するような世の中なんですか。そりゃ、世の中良くなんねえよなあ。それだったら政治の話題なんかこの後にある夕方のニュース番組や夜の報道番組に任せて、午後は昼からぶっ通しでコント番組でもやった方が社会のためになるんじゃないですかね。そこのコントの中で、自民党政治を皮肉るってんならまだわかりますよ。芸人の政治へのコミットの仕方ってそういうのなんじゃないの。

スーパー銭湯のサウナは気持ち良かったけれど、それだけが残念でした。まあ、僕の行ったタイミングのせいであってスーパー銭湯の責任では全然ないけど。もうちょっと楽しいテレビに出来ないもんなんですかねえ。ただでさえ生活しんどいのに、テレビからも不平不満が流れてくるってそんなの全然見たくねえよって僕は思うんですけどね。