アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、バルセロナ残留を『Goal』に明言した。
【独占】メッシがバルセロナ残留宣言!葛藤の果てに「バルセロナは僕にすべてを与えてくれた」 | Goal.com
12年ぶりの無冠に終わった昨シーズン終了後、メッシはバルセロナに正式なトランスファーリクエストを提出。新型コロナウイルス検査やプレシーズンのトレーニングにも姿を見せないなど、その意思は確固たるものであると考えられてきた。
しかし、契約の内容からバルセロナを退団するためには契約解除金の7億ユーロ(約880億円)が必要な状況に。家族の思いなども考慮したメッシは引き続きバルセロナでプレーすることを表明した。『Goal』スペイン版の編集長ルベン・ウリアとのインタビューで、メッシは思いの丈を明かしてくれた。
時系列としては、
- 2019-2020 シーズン中:メッシがバルセロナに退団の意思を伝えるも正式な話し合いが行われず
- 8/25 内容証明郵便をバルセロナに送付することで退団の意思を伝える
- 退団の正式表明が契約上の期限である6/10を過ぎていたことを理由に、バルセロナが7億ユーロの違約金を設定
- リーガがバルセロナの決定を支持
- バルセロナ会長のバルトメウ氏がメッシが残留を表明してくれたら自身は辞任すると表明
- 9/4 メッシが残留を表明
ということで、動かないチームに業を煮やして内容証明を送ってみたものの、契約を盾にとられてフリーでの移籍は難しくなり、会長や役員はともかく「バルセロナ」と争うつもりはなかったメッシが折れる形で残留、というのが現実的に起きたことかなと。
メッシは、8月25日に退団する意思を伝えたが、バルセロナ側が契約解除には7億ユーロ(約880億円)の違約金が必要なことを訴え、スペインのリーグ側もバルセロナの主張を支持していた。プレミアリーグの強豪、マンチャスター・シティが獲得に名乗りを上げる中、メッシの代理人を務める父親のホルヘ氏が、この2日間、バルセロナのジョゼップ・バルトメウ会長と会談を持ったが、両者の話し合いは平行線に終わった。ホルヘ氏は残留の可能性を示唆したが、一方で違約金の無効を訴える書簡をスペイン・リーグに対して送付していた。だが、最終的には法廷闘争となる状況を避けられなかったためプレーヤーとしての空白を作る最悪のシナリオを回避するため残留を決意した。
メッシがバルセロナ残留表明も海外メディアは「移籍騒動は終わりではない」の見解(THE PAGE) – Yahoo!ニュース
ただTHE PAGEの記事内でも触れられているとおり、メッシとバルセロナとの契約が来年6月に切れる以上、このままいくと来年にはメッシが移籍金0円で移籍することになるわけで、それはそれですごい話。今どき、超大物が移籍金0円で移籍するなんてあり得ないし、メッシは確かにもう34歳だけれどまだまだクオリティは衰えていないわけで、こりゃまたこれから半年間の、そして半年後からのバルセロナを含めた「メッシ獲得競争」は熾烈になりますなあという感じです。
メッシのバルセロナ残留は、次期会長とクーマン監督に掛かっているとも言え、もしクーマン監督がチームを立て直した上でさらに魅力的なサッカーを展開し、次期会長がメッシの感じているストレスを取り除くように努力すれば、メッシが希望している「バルセロナで引退」が実現する可能性もゼロではないわけで……さてどうなるかなあ。
個人的にはマンチェスターシティでペップのサッカーに加わるメッシを見てみたい気持ちもあるけれど、同じぐらい、バルセロナとメッシの喧嘩を見たくないという気持ちもあり……イニエスタみたいな感じで上手く新天地が開けるといいのになあと思いつつ、第一線を引いた形のイニエスタに比べて第一線に残ったままの移籍となるメッシでは難しいだろうなあと思いつつ。
さてはて、どうなることやら。