最近のRunKeeperがより一層ショボすぎるのでそろそろStravaかGarminに移行した方がいいのではないかと本気で思ってる

strava
ランニングデータの保管用に長く「RunKeeper」を利用してきました。以前から不安定ではあったのですが、最近その不安定さが酷くなる一方なので、そろそろ移行した方がいいかなと検討し始めています。



「RunKeeper」は老舗ですし、利用し始めた2010年当時はかなりシェアを持っていたアプリ/サービスだったと思うのですが、それから時は流れ、多くの優秀なアプリ/サービスが登場していく中で「RunKeeper」は全く機能を追加しないという恐るべき方針を打ち立て、それでも安定してデータを保管出来ればなにも文句はないのですけど、ここ何年かはアプリとWebサービスの同期に致命的な欠陥が生じていて、例えばアプリで入力・編集したテキストや写真がWebサービスには反映されません。




先月(2020年7月)、ほんの少し上手く繋がらない日があったあと急に反映されるようになって驚きましたが、





今はまた反映されなくなっています。そうそう、最近はフォローしているFriendsのアクティビティが全く見れなくなるという事態も発生しました。別にプライベートに設定しているのではなくても。Webサービス上の自分のプロフィール画像が表示されないという現象も起きていますが、それも直りそうにありません。一事が万事そんな感じ。



アシックス傘下になっても変わらず

RunKeeperはもともとFitnessKeeper社が運営していたサービスだったのですが、2016年、アシックスがそれを8500万ドルで買収しました。


リリース日: 2016.02.12  

株式会社アシックス(本社:神戸市、社長:尾山基 以下「当社」)は、グローバルにフィットネス・トラッキング・アプリ「Runkeeper(ランキーパー)」を運用する 米国FitnessKeeper, Inc.(以下「FitnessKeeper社」)の全株式を取得し、子会社化することをお知らせいたします。

FitnessKeeper, Inc.の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ | 株式会社アシックス コーポレートサイト


その時点で既にだいぶ放置されていたRunKeeperでしたが、ユーザーとしてはこれを機に何か変わっていくのかも知れないと期待しました。でも変わったこと言えば、サービスロゴにアシックスマークが付いたことと、ログイン時のアカウントが「OneASICSアカウント」と呼ばれるようになったことぐらいで、RunKeeperは何も変わりませんでした。良くも悪くも、何も。アシックスもFitnessKeeper社も、RunKeeperを改善していこうという気はもう全くなさそうです。ユーザーとしては新機能までは望まないから、せめて保証されているサービス内容だけでも維持して欲しいと思っているんですが、それすら守られず。

なんだろうなあ、イメージとしては晩年のFlickrそのままです。Yahoo!でさえ持て余し、最終的にはベンチャーに安く売られたあのFlickrですね。なんだかなあ。



移行するとすれば多分Strava

僕の走行データはまずGarminウォッチからGarminConnectに同期され、そこからRunKeeperとStravaにも同期されるようになっています。Stravaに同期するようになったのは割と最近なので移行先をGarminConnectにするほうが移行は楽なんですが、しかし周りの友人を見るとStravaを使っている人が圧倒的に多い。試しにアプリで写真とコメントを追加してみたところ、RunKeeperとは違ってきちんとWebサービスにも反映されていて安心しました。当たり前なんですけどね。

Stravaならブログにも簡単に貼り付けられます。




なかなか良い感じ。
(ただし地図を表示して良いかどうかは悩ましいところ)



問題は、10年分の走行データをエクスポート/インポート出来るか

ランニングアプリには共通したデータ形式というのがあって、それを通してお互いにデータをやり取り出来るようになっていますし、移行出来るようにすべてのデータをエクスポート/インポートする機能が実装されています。なので、機能的には出来ることになっているといえるのですが、そこはRunKeeperなので……10年分の走行データをきちんとエクスポート出来るのか、不安しかありません。ちなみにFlickrからデータをエクスポートするのは割と大変でした。


やってみた結果はこんな感じ。




指定した範囲はRunKeeperを開始した日から、Stravaに同期し始めた日の前日まで。データ量が多くてすぐにはダウンロード出来ませんでしたが、おおよそ5分ほどでzipファイルが準備完了。解凍したところ全部で1,396個の.gpxファイルがありました。これを25個ずつStravaに手動アップしていけば移行は完了ですが、アップロードを56回繰り返すのか……気の遠くなる話です。Stravaでもその方法を推奨していたのでそういうことなんでしょうね。


To transfer your activities from Runkeeper to Strava you can export your activity history in bulk from Runkeeper and upload them to Strava in groups of 25 from our Upload page.

Moving your activity history from Runkeeper to Strava – Strava Support



まだ移行するかどうかは決めていませんが、順次インポートはしていく予定です。長く付き合ったRunKeeperともとうとうお別れか。感慨深いですね。サービスの終わりってこんなもんだよなあ。