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財務省が28日発表した10月の品目別の貿易統計によると、韓国向けのビール輸出は数量、金額ともに実績ゼロだった。前年同月は8億34万円で、日本が今年7月から始めた輸出規制の強化に猛反発する韓国国内で、日本製品の不買運動が起きた影響とみられる。
10月のビールの韓国輸出ゼロに 不買運動影響か(共同通信) – Yahoo!ニュース
韓国は日本のビールの主力輸出先。2018年の国別輸出額はトップで、全体の約6割を占めていた。日韓関係の悪化以降、ビールの輸出額は9月に前年同月比99.9%減の58万8千円まで激減。問題が長期化すれば、海外販売に力を入れる日本のビール各社の業績にも影を落としそうだ。
日本のビール会社にとっても痛いだろうけど、韓国のビール輸入会社は大変だろうなあ。スーパーなど小売りに関しては在庫の処分という問題は残る物の売上自体は韓国産ビールに切り替えれば済む話だし。韓国のビールって言うと「これスーパードライじゃね?」「これミラーじゃないの?」っていうビールばかりであんまり美味しくなかった印象(今はもっと進化しているのかも知れないけど)なので、この機会に頑張って欲しいと思います。
ところで韓国のビール市場ってどんな規模なんや
記事内には金額ベースでの情報が無かったので、韓国のビール売上について調べてみました。ハングルは読めないしそのものズバリの情報は見つけられませんでしたが、こちらの記事から推計するとおおよそで500億円ぐらい(2017年)。輸入ビールはロッテマート(9.8%増加)、Eマート(5.4%増加)と両社ともに好調を維持している。今年、Eマートのビール全体の売り上げに占める輸入ビールの割合は全体の53%まで上がっている。
韓国の輸入ビール市場が急成長、「3強」にアサヒ 日本産人気の理由は? | NewSphere
韓国貿易協会によると、昨年のビール輸入額は前年比45%増加となる約2811億ウォン(約276億円)だったが、ビール輸出額は前年より24%増の約1201億ウォン(約118億円)にとどまり、輸入額の半分以下の水準だった。ビールの貿易赤字は過去最大となる1610億ウォン(約158億円)を記録した。
Wikipedia「韓国のビール」によると2011年のビール売上額は約370億円だったそうなので、6年間で1.3倍に成長しています。またアサヒビールのシェアは30%弱らしいので、売上高はおおよそ150億円。
この数字だけを見ると大きく感じるけれど、日本国内のビール売上高は推計で3兆円弱(出荷量4億ケース、1ケース7,000円として計算)で、韓国のビール市場の実に60倍です。アサヒビールのビール出荷額は9,000億円ぐらいなので、こちらは60倍以上の差があります。
つまり韓国国内ではビールはもともとあんまり人気がないんですね。ビール会社にしてみれば「市場の成長がのぞめる」といった期待はあるかも知れないけれど、今売上高がなくなったところで大打撃と言うほどではないという。将来、韓国国民の心情が安定してから再トライすればということなのかも知れません。
ところで韓国の人ってお酒強いっていうイメージがあるんですけど、普段は何飲んでるのかしら。やっぱりマッコリとか焼酎とかなのかなあ。